小林高四郎
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人物情報 | |
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生誕 |
1905年5月7日 日本新潟県 |
死没 | 1987年1月2日 (81歳没) |
出身校 | 慶應義塾大学 |
学問 | |
研究分野 | 東洋史(モンゴル・元朝史) |
研究機関 | 慶應義塾大学、横浜国立大学 |
学位 | 文学博士 |
小林 高四郎(こばやし たかしろう、1905年5月7日 - 1987年1月2日)は、東洋史学者、横浜国立大学名誉教授。専攻はモンゴル史・元朝史。
経歴
[編集]1905年、新潟県生まれ。1930年慶應義塾大学文学部中国文学科(当時は"支那文学科")を卒業し[1][2]、1933年より北京に留学、モンゴル語を学んだ[3]。帰国後は慶應義塾大学教授。外務省に調査官として入省し、満蒙の調査を担当した[4]。第二次世界大戦中の1942年、ソ連経由でアンカラに赴任、日本大使館書記官をつとめ[3][5]、1946年3月2日に帰国[6]。
1949年、横浜国立大学教授となる。神奈川県立外語短期大学教授もつとめた[1][7][8]。1953年に学位論文『元朝秘史の研究』を京都大学に提出し文学博士の学位を取得[9]。1971年に横浜国立大学を定年退官[10]、名誉教授の称号を得る。
研究内容・業績
[編集]- 生前の蔵書を東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所が購入し「小林文庫」とした[11]。
著作
[編集]著書
[編集]- 『北支民衆の社会生活 国民思想パンフレット』第1巻 第2冊 国民思想研究所 1938年。doi:10.11501/1270781
- 『イスタンブールの夜:外交餘憤録』一洋社 1948年。[12]
- 『東西文化の交流』刀江書院 1951年。
- 『元朝秘史の研究』〈ユーラシヤ学会叢刊〉日本学術振興会 1954年。
- 『ジンギスカン』岩波新書 1960年。
- 『ドイツ語のこころ ことばと生活』至誠堂新書 1965年。
- 『元史』〈中国古典新書〉明徳出版社 1972年。
- 『モンゴル史論考』雄山閣出版 1983年。
- 『古本随筆 漁書のすさび』西田書店、1986年。[14]
共編
[編集]翻訳
[編集]- ウラヂミルツオフ『チンギス・ハン伝』日本公論社 1936年 [18]。doi:10.11501/1238059
- ウラヂーミルツォフ『チンギス・ハン伝』〈蒙古研究叢書 第8巻〉生活社 1942年。doi:10.11501/1917772
- 『アルタン・トプチ 蒙古年代記』訳註 外務省調査部第三課 1939年。
- 『蒙古の秘史』訳註 生活社 1940年。
- 『蒙古黄金史 蒙古民族の古典』訳註 生活社 1941年。
- ヴァーンベーリ『ペルシア放浪記 托鉢僧に身をやつして』杉本正年[19]共訳、平凡社東洋文庫 1965年/ワイド版 2003年。[20]
脚注・出典
[編集]- ^ a b 著書『元史』p.267 著者略歴
- ^ 「小林 高四郎」『20世紀日本人名事典』 。コトバンクより2023年10月20日閲覧。
- ^ a b 「小林高四郎」『日本人名大辞典』 。コトバンクより2023年10月15日閲覧。
- ^ “小林高四郎『イスタンブールの夜』”. 亜細亜通報〜ユーラシア大陸のトルコ系諸民族と日本のあれこれ(はてなブログ) (2010年9月12日). 2023年10月20日閲覧。
- ^ “日本・トルコ関係年表(1868-2017年)作成・文責:三沢伸生”. オスマン帝国と日本. 東洋大学アジア文化研究所. (2018). p. 89. ISBN 978-4904279090 2023年10月20日閲覧。.Academia.edu
- ^ 小林 1986, p. 11, 「蒐書対談(まえがきにかえて)」徳永康元と対談・司会八木福次郎.
- ^ 神奈川県立外語短期大学図書館に資料888冊を寄贈した:“英学文庫”. 神奈川県立の図書館. 2023年10月20日閲覧。
- ^ 「元代法制史雑考」『神奈川県立外語短期大学紀要 1』1968年:額定其労(えるでんちろ) (2009年5月9日). “蒙古法史日本語論文著作目録(1924~2008)No.047”. 鈴木秀光の 中国法制史研究 ホームページ(京都大学). 2023年10月20日閲覧。
- ^ NAID 500000491295
- ^ 小林 1986, p. 231, 著者略歴.
- ^ 購入時は生存:“所蔵資料 (5)小林文庫”. 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所文献資料室 (2022年7月4日). 2023年10月20日閲覧。
- ^ 第二次世界大戦終戦直前の在アンカラ日本大使館内で起きた不幸・複雑な人間関係なども綴っているdoi:10.11501/1708147/亜細亜通報 2010・松谷浩尚『イスタンブールを愛した人々』中公新書、1998年、第12章 255頁。 NCID BA35039720。
- ^ [復刻版]:NCID BN01843394
- ^ 1984年7月「予測もせぬ」病を得、「三カ月の治療生活」のあいだ、これまでに綴った「古本に関する随筆を一冊の書に」まとめたいと考え、この刊行となった:あとがき pp.226-227
- ^ 全3冊だが、第2および第3は岡本敬二編
- ^ 岡本敬二 CiNii
- ^ 牧野修二「<批評・紹介>通制條格の研究譯註 岡本敬二・小林高四郎編」『東洋史研究』第36巻第1号、東洋史研究會、1977年6月30日、136-140頁、doi:10.14989/153648。
- ^ Prince D.S.Mirskyの英訳より重訳NCID BN12793312
- ^ 杉本正年 CiNii
- ^ ペルシア放浪記, p. 0, - Google ブックス