小指球筋
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小指球筋(hypothenar muscles)とは、掌の第5指の付けて付近に位置する、小指球(Hypothenar eminence)と呼ばれる部分に存在する4つの筋肉の総称である。
解剖学
[編集]小指球筋は手内筋に分類される筋肉のうちの一部である。4つの小指球筋は全て尺骨神経による支配を受けている。その4つの筋肉は以下の通りである。
- 小指外転筋 - 手の第5指を外転させる筋肉[注釈 1]。
- 短小指屈筋 - 手の第5指の基部を屈曲させる筋肉。
- 小指対立筋 - 手の第5指の対立運動に関わる筋肉。
- 短掌筋 - 小指球の皮膚を緊張させる筋肉。小指球筋の中では唯一の皮筋。
なお、ヒトの母指球筋側には存在する内転筋が、小指球筋側には存在していない。
その他
[編集]良性腫瘍の1種である脂肪腫は、ヒトにおいて全身の軟部に発生し得るとされるものの、手に脂肪腫が発生することは稀と言われている [1] 。 しかしながら、小指球筋内に脂肪腫が発生した症例の報告も存在する [2] 。
注釈
[編集]- ^ 外転などについては、解剖学における運動の表現を参照のこと。
出典
[編集]- ^ 『当科で経験した手部脂肪種9例の検討』 p.21 北里医学 2015年
- ^ 『当科で経験した手部脂肪種9例の検討』 p.21、p.23 北里医学 2015年