コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

小室直人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小室 直人(こむろ なおと、1916年大正5年)5月1日 - 1997年平成9年)11月25日[1]は、日本法学者。専門は民事訴訟法学位は、法学博士東北大学論文博士・1962年)(学位論文「上訴制度論」)。大阪市立大学名誉教授勲三等旭日中綬章受章。斎藤秀夫門下。弟子に松本博之上野泰男など。

略歴

[編集]

鳥取県の谷内家に生まれ、宮城県小室家へ養子に行く。

1939年広島高等学校 (旧制)卒、1940年学徒出陣、45年復員し、1948年東北帝国大学法文学部卒、1950年東北大学法学部大学院旧制)修了(指導教員:斎藤秀夫[2]、1950年大阪市立大学法文学部助手、1951年講師、1952年助教授、1960年法学部教授。1962年「上訴制度論」で、法学博士東北大学)の学位を取得。

1980年定年退官、名誉教授南山大学法学部教授、1986年定年退職、名城大学法学部教授[3]、1991年退職、名古屋経済大学法学部客員教授、1993年退職。

この他に、司法試験考査委員(1969-1974)、1971年大阪市立大学法学部長・1972年附属図書館長、1981年南山大学法学部長、奈良県土地収用委員会委員長を歴任[4]

1989年勲三等旭日中綬章受勲。次女は経済学者・岸野澄子(1950 - 名古屋経済大学准教授)。その夫は岸野和郎・名城大学助教

著書

[編集]
  • 『上訴制度の研究』有斐閣、1961 大阪市立大学法学叢書
  • 『民事訴訟法論集』信山社、1999

共編著

[編集]
  • 『民事訴訟法の基礎』斎藤秀夫共編 青林書院新社、1975 基礎法律学大系 入門編
  • 『民事訴訟法講義』編著 法律文化社、1978
  • 『別冊法学セミナー 基本法コンメンタール 民事訴訟法』新版 賀集唱共編 日本評論社、1981
  • 『倒産法』若林安雄共編 青林書院新社、1984 青林教科書シリーズ
  • 『民事執行法講義』編著 法律文化社、1988
  • 『別冊法学セミナー 基本法コンメンタール 新民事訴訟法』賀集唱、松本博之加藤新太郎共編 日本評論社、1998
  • 『新民事訴訟法講義』監修 三谷忠之、若林安雄、波多野雅子共著 法律文化社、1998

記念論集

[編集]
  • 『裁判と上訴 小室直人・小山昇先生還暦記念』有斐閣、1980

脚注

[編集]
  1. ^ 「小室直人名誉会員の逝去を悼む」『民事訴訟雑誌 44』p266-269、1998.3
  2. ^ 「小室直人先生を悼む」『ジュリスト 1129』p94-95、1998.3
  3. ^ コトバンク
  4. ^ 以上につき、「小室直人先生略歴」『南山法学 9(2)』p261以下、1985.11

参考文献

[編集]
  • 『人事興信録』1995年
  • 回想断章 (小室名誉教授・山崎名誉教授退任惜別記念号) 小室直人 法学雑誌、1980-06
  • 『人物物故大年表』