小室直人
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小室 直人(こむろ なおと、1916年(大正5年)5月1日 - 1997年(平成9年)11月25日)[1]は、日本の法学者。専門は民事訴訟法。学位は、法学博士(東北大学・論文博士・1962年)(学位論文「上訴制度論」)。大阪市立大学名誉教授。勲三等旭日中綬章受章。斎藤秀夫門下。弟子に松本博之、上野泰男など。
略歴
[編集]1939年広島高等学校 (旧制)卒、1940年学徒出陣、45年復員し、1948年東北帝国大学法文学部卒、1950年東北大学法学部大学院(旧制)修了(指導教員:斎藤秀夫)[2]、1950年大阪市立大学法文学部助手、1951年講師、1952年助教授、1960年法学部教授。1962年「上訴制度論」で、法学博士(東北大学)の学位を取得。
→「Category:法学博士取得者」を参照
1980年定年退官、名誉教授。南山大学法学部教授、1986年定年退職、名城大学法学部教授[3]、1991年退職、名古屋経済大学法学部客員教授、1993年退職。
この他に、司法試験考査委員(1969-1974)、1971年大阪市立大学法学部長・1972年附属図書館長、1981年南山大学法学部長、奈良県土地収用委員会委員長を歴任[4]。
1989年勲三等旭日中綬章受勲。次女は経済学者・岸野澄子(1950 - 名古屋経済大学准教授)。その夫は岸野和郎・名城大学助教。
著書
[編集]共編著
[編集]- 『民事訴訟法の基礎』斎藤秀夫共編 青林書院新社、1975 基礎法律学大系 入門編
- 『民事訴訟法講義』編著 法律文化社、1978
- 『別冊法学セミナー 基本法コンメンタール 民事訴訟法』新版 賀集唱共編 日本評論社、1981
- 『倒産法』若林安雄共編 青林書院新社、1984 青林教科書シリーズ
- 『民事執行法講義』編著 法律文化社、1988
- 『別冊法学セミナー 基本法コンメンタール 新民事訴訟法』賀集唱、松本博之、加藤新太郎共編 日本評論社、1998
- 『新民事訴訟法講義』監修 三谷忠之、若林安雄、波多野雅子共著 法律文化社、1998
記念論集
[編集]- 『裁判と上訴 小室直人・小山昇先生還暦記念』有斐閣、1980
脚注
[編集]- ^ 「小室直人名誉会員の逝去を悼む」『民事訴訟雑誌 44』p266-269、1998.3
- ^ 「小室直人先生を悼む」『ジュリスト 1129』p94-95、1998.3
- ^ コトバンク
- ^ 以上につき、「小室直人先生略歴」『南山法学 9(2)』p261以下、1985.11
参考文献
[編集]- 『人事興信録』1995年
- 回想断章 (小室名誉教授・山崎名誉教授退任惜別記念号) 小室直人 法学雑誌、1980-06
- 『人物物故大年表』