小坂太郎
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小坂 太郎(こさか たろう、1928年(昭和3年)5月30日[1][2][3][4][5] - 2010年(平成22年)11月8日[6])は、秋田県出身の詩人[2]。第7回小熊秀雄賞受賞[1][2][5]。本名小坂 芳太郎(こさか よしたろう)[2]。
経歴
[編集]秋田県雄勝郡西馬音内町(現、羽後町)生まれ[3][7]。旧制県立横手中学校卒[2][3][4]。1951年(昭和26年)より郷里の中学校にて教職に就き[3]、1989年(平成元年)羽後町立三輪中学校(教頭)を定年にて退官[8]。教職の傍ら[2]郷里を基底に詩作を続け[9]、1960年(昭和35年)に思潮社より第一詩集『北方の眼』を刊行[10]。生涯に詩集十冊のほか、評論や随筆集などを著した[2]。1973年(昭和48年)詩「米」(『北の儀式』所収)にて第十回総評文学賞[2][5][11][12]、翌1974年に第四詩集『北の儀式』にて小熊秀雄賞[2][11]、1987年(昭和60年)には第八詩集『北の鷹匠』で秋田県芸術選奨を受賞している[8]。また、「さきがけ詩壇」(秋田魁新報)選者[11]、日本現代詩人会会員[1][5]のほか、三輪野中人形保存会理事[10]、西馬音内盆踊り保存会顧問[1]、民話伝承館名誉館長[1]をつとめるなど、地域文化の記録伝承活動にも関わった[2]。
書籍
[編集]著作
[編集]- 『雪国昭和少年記』萌芽舎、2010年。
- 『西馬音内盆踊り:わがこころの原風景』影書房、2002年。
- 『北の鬼灯:詩集』土曜美術社出版販売、2002年。
- 『篝火慕情:西馬音内盆踊小伝』秋田ほんこの会〈秋田ほんこ第3期第13集(通巻第48号)〉、2000年。
- 『雪と篝火:私の西馬音内盆踊り』民話伝承館、1999年。
- 『詩集 北の民話』民話伝承館、1998年。
- 『詩集 北の系譜』書肆青樹社、1996年。
- 『小坂太郎詩集』土曜美術社〈日本現代詩文庫;61〉、1992年。
- 『私の西馬音内地図』雪国文学社、1990年。
- 『北の篝火:ESSAY』秋田文化出版社、1989年。
- 『北の鷹匠』思潮社、1986年。
- 『小坂太郎詩集』芸風書院〈日本現代詩人叢書;第20集〉、1982年。
- 『北の午前:詩集』東海書店、1980年。
- 『北方農民詩の系譜:農民の生活と思想』秋田書房(あきた文庫;4)、1978年。
- 『村の子たちの詩:北方教育・一つの戦後』たいまつ社〈たいまつ信書;39〉、1978年。
- 『北方—わが詩と現実:小坂太郎エッセイ集』秋田文化出版社、1977年。
- 『北方農民詩の系譜:農民の生活と思想』秋田書房〈あきた文庫〉、1977年。
- 『北囚:小坂太郎詩集』たいまつ社、1978年。
- 『首を捜す:わが北方綴方』秋田文化出版社、1975年。
- 『北の儀式:小坂太郎詩集』秋田文化出版社〈秋田詩人選〉、1973年。
- 『北方伝説:小坂太郎詩集』処女地帯社〈処女地帯双書〉、1969年。
- 『北方家族:小坂太郎詩集』潮流出版社、1964年。
- 『北方の眼』思潮社〈新鋭詩人叢書〉、1960年。
編集・共著
[編集]- 小坂太郎・秋田ほんこの会編集部編『風土と詩人:秋田の風土をうたう』秋田ほんこの会〈処女地帯特集双書2〉、2005年。
- 小坂太郎・秋田ほんこの会編集部編『詩人と戦争』秋田ほんこの会〈処女地帯特集双書1〉、2004年。
- 小坂太郎ほか編『目で見る横手・湯沢・平鹿・雄勝の100年:写真が語る激動のふるさと一世紀』郷土出版社、2001年。
- 文学の村同人編『雄勝風土記』秋田文化出版社、1980年。
- 小坂太郎編『村の子たちの詩:北方教育・一つの戦後』たいまつ社〈たいまつ新書;39〉、1978年。
- 小坂太郎(文)・斎藤昇(絵)『さた子沼』無明舎〈あきたの民話絵本;6〉、1978年。
- 秋田県の歴史散歩編集委員会編『秋田県の歴史散歩』山川出版社、1975年。
- 小坂太郎編『秋田出かせぎ詩集』秋田文化出版社、1973年。
- 小坂太郎・矢野恵之助編『ぶらっくえれじい』小坂太郎出版、1972年。
脚注
[編集]- ^ a b c d e 小坂(2002, p. 巻末.)
- ^ a b c d e f g h i j 工藤(1995, p. 626.)
- ^ a b c d 小坂太郎『小坂太郎詩集』土曜美術社〈日本現代詩文庫;61〉、1992年、154頁。
- ^ a b 日本現代詩人会『現代の詩 1991』大和書房、1991年、150頁。
- ^ a b c d 山本真也編『現代詩華集 '85』東京出版、1985年、462頁。
- ^ 2010年11月29日秋田魁新報
- ^ 小坂(2002, pp. 52-53.)
- ^ a b 小坂太郎『小坂太郎詩集』土曜美術社〈日本現代詩文庫;61〉、1992年、158頁。
- ^ 小坂太郎『小坂太郎詩集』土曜美術社〈日本現代詩文庫;61〉、1992年、145頁。
- ^ a b 小坂太郎『小坂太郎詩集』土曜美術社〈日本現代詩文庫;61〉、1992年、155頁。
- ^ a b c 小坂太郎『小坂太郎詩集』土曜美術社〈日本現代詩文庫;61〉、1992年、156頁。
- ^ 小坂太郎『小坂太郎詩集』芸風書院〈日本現代詩人叢書;第20集〉、1982年、巻末。