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小原真史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小原 真史(こはら まさし、1978年 - )は、日本キュレーター、映像作家、批評家

人物・来歴

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愛知県出身。2001年[1]早稲田大学第一文学部[2]卒業。2004年[1]多摩美術大学大学院美術学部芸術学科[2]修了。2009年2017年IZU PHOTO MUSEUM研究員[3]。現在、東京工芸大学准教授。

写真家中平卓馬に同行し撮影したドキュメンタリー映画 「カメラになった男 写真家 中平卓馬」を手がけるなど映像作家として活動。中平卓馬のほか、増山たづ子比嘉康雄古屋誠一、小島一郎、宮崎学、澤田教一、国内外の博覧会など、写真をはじめとしたヴィジュアル・カルチャーについての研究活動に携わる。

また、ジェフリー・バッチェンによるヴァナキュラー写真英語: Vernacular_photography(ある土地に固有の写真)の概念を紹介。2010年、IZU PHOTO MUSEUMにてヴァナキュラー写真を扱った展覧会『時の宙づり——生・写真・死』を担当した。「荒木経惟写真集展 アラーキー」、「小島一郎 北へ/北から」展、「宮崎学 自然の鉛筆」展、「富士定型」展、「増山たづ子 すべて写真になる日まで」展、「澤田教一 故郷と戦場」展などを担当。そのほかの展覧会として欧米と日本の博覧会などにおける「人間の展示」をテーマにした「イッツ・ア・スモールワールド :帝国の祭典と人間の展示」展(KYOTO EXPERIMENT2021SPRING) 、「スペクタクルの博覧会」(恵比寿映像祭2022)、「帝国の祭典―博覧会と〈人間の展示〉」(那覇市文化芸術劇場なはーと)や「鈴木のぞみ Mirrors & Windows」展(表参道画廊)「笹岡啓子 渚にて」展(表参道画廊+Musee F)、「増山たづ子 ミナシマイの前に」(photographers' gallery)、「福島菊次郎 Will:意志、遺言、そして未来」(KYOTOGRAPHIE)「山城知佳子 土の唄」(KYOTOGRAPHIE)、「阿波根昌鴻 写真と抵抗、そして島の人々」(原爆の図・丸木美術館)などがある。重森弘淹写真評論賞、「写真の会」賞、日本写真家協会賞「学芸賞」を受賞。[4]

2019年から2021年は、多摩美術大学非常勤講師、神奈川大学非常勤講師。そのほか日本写真協会賞、「1_WALL」、プリピクテジャパンアワード、東川賞などの審査員を務める。

著書

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  • 「時の宙づり: 生・写真・死」 ジェフリー・バッチェン 、甲斐義明との共著 (2010年、IZU PHOTO MUSEUM)
  • 「富士幻景―近代日本と富士の病」 監修・著(2011年、IZU PHOTO MUSEUM)
  • 「増山たづ子 すべて写真になる日まで」 共編 (2014年、IZU PHOTO MUSEUM)
  • 「戦争と平和 〈報道写真〉が伝えたかった日本」 白山眞理との共著 (2015年、平凡社コロナ・ブックス)
  • 「森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然」 宮崎学との共著 (2017年、亜紀書房
  • 「帝国の祭典―博覧会と〈人間の展示〉」(2022年、水声社

映像作品

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  • 「カメラになった男 写真家 中平卓馬」(2003年)

受賞歴

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  • 第10回重森弘淹写真評論賞(2005年、「中平卓馬試論」にて)
  • 第24回「写真の会」賞(2012年、富士幻景展とIZU PHOTO MUSEUMでの活動による)
  • 日本写真協会賞学芸賞(2016年)

脚注

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  1. ^ a b 多摩美術大学教員業績公開システム 教員業績詳細
  2. ^ a b 青森県立美術館 「小島一郎―北を撮る―」展 カメラになった男 写真家 中平卓馬 パンフレット
  3. ^ 多摩美術大学芸術学科 小原真史 KOHARA Masashi
  4. ^ https://www.t-kougei.ac.jp/gakubu/arts/photography/staff/

外部リンク

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