小倉山 (京都市)
小倉山 | |
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南東から | |
標高 | 296 m |
所在地 | 京都市右京区嵯峨亀ノ尾町 |
位置 | 北緯35度01分25秒 東経135度39分32秒 / 北緯35.02361度 東経135.65889度座標: 北緯35度01分25秒 東経135度39分32秒 / 北緯35.02361度 東経135.65889度 |
プロジェクト 山 |
小倉山(おぐらやま)は京都市右京区にある標高296mの山[1]。桂川の北岸に位置し、南岸の嵐山と相対する。雄蔵山や小椋山[2]、隠椋山と称されることもある[1]。
概要
[編集]小倉山の西麓と南麓は桂川(保津川、大堰川とも)が流れ、東麓は嵯峨野、北東麓は古くから葬送の地として知られる化野(現・嵯峨鳥居本地区)である。紅葉の名所で、歌枕としても有名。鎌倉時代の歌人藤原定家が、厭離庵近くの小倉山荘(時雨亭)で小倉百人一首をまとめたとされる。現在、常寂光寺や二尊院、厭離庵など時雨亭跡とされる小倉山荘推定地が残されている[3]。また、小倉山の周辺には「小倉百人一首文芸苑」として公園内等に歌碑が設置されている(亀山公園内に49首、二尊院南側の長神の杜地区に19首など)[3]。
北東麓には愛宕神社一の鳥居、化野念仏寺が、東麓には祇王寺、滝口寺、二尊院、清涼寺(嵯峨釈迦堂)、常寂光寺、落柿舎、野宮神社、天龍寺、大河内山荘など著名な名刹・史跡が数多くある。また、小倉山南端付近には亀山公園(京都府立嵐山公園)があり、展望台からは保津川が一望できる。
小倉山を詠んだ主な歌
[編集]小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ (貞信公 「百人一首」『拾遺集』)[4]
忍ばれむ 物ともなしに 小倉山 軒端の松ぞ なれてひさしき (藤原定家)
牡鹿なく 小倉の山の すそ近み ただ独りすむ わが心かな(西行 『山家集』)[5]
夕月夜 小倉の山に 鳴く鹿の 声にうちにや 秋は暮るらむ(紀貫之 『古今和歌集』)
登山道
[編集]主な登山道は、亀山公園や嵯峨鳥居本の六丁峠付近からである[6]。国土地理院地図では六丁峠からは実線路、亀山公園(嵐山公園)からは点線路が記されている。実際に歩くと嵐山からはハイキングコースであるが、枝道が多く、標識が完備していない。
交通機関
[編集]参考文献
[編集]- ^ a b 徳久球雄・石井光造・武内正 編『三省堂 日本山名事典』(改訂版)三省堂、2011年、203頁。ISBN 978-4-385-15428-2。
- ^ “小倉山”. 京都観光Navi. 京都市観光MICE推進室. 2018年2月8日閲覧。
- ^ a b “嵯峨 嵐山 - 小倉百人一首ゆかりの地” (PDF). 京都歴史散策マップ. 京都市埋蔵文化財研究所. 2018年2月8日閲覧。
- ^ “小倉百人一首の全首を知る - 歌番号26”. 時雨殿. 2018年3月11日閲覧。
- ^ “落柿舎碑めぐり”. 落柿舎 (2011年). 2018年3月11日閲覧。
- ^ 山と高原地図では点線表記のバリエーションルート