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寺山南山古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
寺山南山古墳
所属 百舌鳥古墳群
所在地 大阪府堺市西区上野芝町1丁
位置 北緯34度33分21.70秒 東経135度28分48.25秒 / 北緯34.5560278度 東経135.4800694度 / 34.5560278; 135.4800694座標: 北緯34度33分21.70秒 東経135度28分48.25秒 / 北緯34.5560278度 東経135.4800694度 / 34.5560278; 135.4800694
形状 方墳
規模 44.7m×39.2m
高さ4.7m
埋葬施設 不明
出土品 須恵器埴輪
築造時期 5世紀初頭
史跡 国の史跡「百舌鳥古墳群」に包含
世界文化遺産百舌鳥・古市古墳群」に包含
地図
寺山南山 古墳の位置(大阪府内)
寺山南山 古墳
寺山南山
古墳
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寺山南山古墳(てらやまみなみやまこふん)は、大阪府堺市西区上野芝町にある古墳。形状は方墳(長方形墳)。百舌鳥古墳群を構成する古墳の1つ。国の史跡に指定され(史跡「百舌鳥古墳群」のうち)、ユネスコ世界文化遺産に登録されている(「百舌鳥・古市古墳群」のうち)。

概要

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家形埴輪
堺市博物館展示。
囲形埴輪
堺市博物館展示。

ミサンザイ古墳(履中天皇陵)後円部北東側の外濠に接して築造された古墳である。墳丘上に宅地が建設されて改変されているほか、1999年度(平成11年度)以降に発掘調査・地中レーダー探査が実施されている[1]

墳形は方形(長方形)で、長辺44.7メートル・短辺39.2メートル・高さ4.7メートルを測る[2]。墳丘は2段築成[2]。墳丘外表には葺石円筒埴輪列が認められるほか、最古級の須恵器が採集されている[3]。墳丘南東側には長辺9.9メートル・短辺3.4メートルの造出を有し、付近から埴輪列とともに家形埴輪・囲形埴輪が検出されている[2]。また墳丘周囲には幅6-8.5メートルの周濠が巡らされており、周濠の一部はミサンザイ古墳と共有する[2]。埋葬施設・副葬品は詳らかでない。

築造時期は、古墳時代中期の5世紀初頭頃と推定される[2]。百舌鳥古墳群では数少ない方墳の1つであり、ミサンザイ古墳と周濠が重なることから、ミサンザイ古墳と密接な関わりを持つ古墳(陪塚)と想定される古墳になる。

古墳域は2014年(平成26年)に国の史跡に指定されている(史跡「百舌鳥古墳群」のうち)。

遺跡歴

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  • 1926年大正15年)、測量図の報告(当時には方墳と認識)[3]
  • 1961年昭和36年)、墳丘上に宅地の建設[3]
  • 1999年度(平成11年度)、発掘調査(堺市教育委員会)。
  • 2000年度(平成12年度)、発掘調査:TYM-2地点(堺市教育委員会、2002年に報告)。
  • 2008年度(平成20年度)、発掘調査:TYM-3地点(堺市教育委員会、2010年に報告)。
  • 2010年度(平成22年度)、地中レーダー探査、発掘調査:TYM-4地点(堺市教育委員会、2012年に報告)。
  • 2014年(平成26年)3月18日、既指定の古墳7基を統合し、寺山南山古墳含む古墳10基を追加指定して、指定名称を「百舌鳥古墳群」に変更[1]
  • 2017年度(平成29年度)、発掘調査:TYM-5地点(堺市教育委員会、2018年に報告)。
  • 2019年令和元年)7月6日、ユネスコ世界文化遺産に登録(「百舌鳥・古市古墳群」のうち)。

関連施設

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  • 堺市博物館(堺市堺区百舌鳥夕雲町) - 寺山南山古墳の出土品を保管・展示。

脚注

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  1. ^ a b 百舌鳥古墳群 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  2. ^ a b c d e 寺山南山古墳(堺市ホームページ)。
  3. ^ a b c 堺の文化財 百舌鳥古墳群 2014.

参考文献

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(記事執筆に使用した文献)

  • 史跡説明板(堺市設置)
  • 「寺山南山古墳」『堺の文化財 百舌鳥古墳群』堺市文化観光局文化部文化財課〈第7版〉、2014年。 

関連文献

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(記事執筆に使用していない関連文献)

  • 「寺山南山古墳 TYM-2地点」『平成13年度 国庫補助事業発掘調査報告書』堺市教育委員会、2002年。 
  • 「寺山南山古墳 TYM-3地点」『百舌鳥古墳群の調査3』堺市教育委員会、2010年。 
  • 「寺山南山古墳 TYM-4地点」『百舌鳥古墳群の調査6』堺市教育委員会、2012年。 
  • 『百舌鳥古墳群の調査12 -寺山南山古墳(TYM-5)発掘調査報告書-』堺市教育委員会、2018年。 

関連項目

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外部リンク

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