寺尾隆吉
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寺尾 隆吉(てらお りゅうきち、1971年- )は日本のラテンアメリカ文学研究者・翻訳家。
早稲田大学社会科学部教授。博士(学術)(東京大学、2005年)。専門は現代ラテンアメリカ文学。
愛知県名古屋市生まれ[1]。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了[1]。2005年「La novelística de la violencia en América Latina 」で学術博士。
ガブリエル・ガルシア=マルケス、フアン・カルロス・オネッティ、フリオ・コルタサル、フアン・ヘルマンなどラテンアメリカ文学作品の邦訳のほか、安部公房、大江健三郎、谷崎潤一郎などの作品のスペイン語への翻訳も手がける。
著書
[編集]- 『フィクションと証言の間で - 現代ラテンアメリカにおける政治・社会動乱と小説創作』(松籟社) 2007
- 『魔術的リアリズム - 20世紀のラテンアメリカ小説』(水声社) 2012
- 『ラテンアメリカ文学入門 ボルヘス、ガルシア・マルケスから新世代の旗手まで』(中公新書) 2016
- 『100人の作家で知る ラテンアメリカ文学ガイドブック』(勉誠出版) 2020
共編
[編集]- 『平和に向けて歩む人々 戦乱の記憶を乗り越えて』(馬橋憲男共編、現代企画室、フェリスカルチャーシリーズ) 2009
- 『抵抗と亡命のスペイン語作家たち』(編著、洛北出版) 2013
- 『ラテンアメリカ文学の出版文化史: 作家・出版社・文芸雑誌と国際的文学ネットワークの形成』(編著、勉誠社) 2024
翻訳
[編集]- 『作家とその亡霊たち』(エルネスト・サバト、現代企画室) 2009
- 『崩壊』(オラシオ・カステジャーノス・モヤ、現代企画室) 2009
- 『嘘から出たまこと』(マリオ・バルガス・ジョサ、現代企画室) 2010
- 『価値ある痛み フアン・ヘルマン詩集』(フアン・ヘルマン、現代企画室) 2010
- 『屍集めのフンタ』(フアン・カルロス・オネッティ、現代企画室) 2011
- 『澄みわたる大地』(カルロス・フエンテス、現代企画室) 2012
- 『境界なき土地』(ホセ・ドノソ、水声社、フィクションのエル・ドラード) 2013
- 『孤児』(フアン・ホセ・サエール、水声社、フィクションのエル・ドラード) 2013
- 『ただ影だけ』(セルヒオ・ラミレス、水声社、フィクションのエル・ドラード) 2013
- 『別れ』(フアン・カルロス・オネッティ、水声社、フィクションのエル・ドラード) 2013
- 『疎外と叛逆 ガルシア・マルケスとバルガス・ジョサの対話』(水声社) 2014
- 『対岸』(フリオ・コルタサル、水声社、フィクションのエル・ドラード) 2014
- 『TTT トラのトリオのトラウマトロジー』(ギジェルモ・カブレラ・インファンテ、現代企画室、セルバンテス賞コレクション) 2014
- 『八面体』(フリオ・コルタサル、水声社、フィクションのエル・ドラード) 2014
- 『別荘』(ホセ・ドノソ、現代企画室、ロス・クラシコス) 2014
- 『怒りの玩具』(ロベルト・アルルト、現代企画室、ロス・クラシコス) 2015
- 『ガラスの国境』(カルロス・フエンテス、水声社、フィクションのエル・ドラード) 2015
- 『ゴンサロ・ロハス詩集〈アンソロジー〉』(グレゴリー・サンブラーノ編、現代企画室、セルバンテス賞コレクション) 2015
- 『ロリア侯爵夫人の失踪』(ホセ・ドノソ、水声社、フィクションのエル・ドラード) 2015
- 『水を得た魚 マリオ・バルガス・ジョサ自伝』(マリオ・バルガス・ジョサ、水声社) 2016
- 『方法異説』(アレホ・カルペンティエール、水声社、フィクションのエル・ドラード) 2016
- 『場所』(マリオ・レブレーロ、水声社、フィクションのエル・ドラード) 2017
- 『ドニャ・バルバラ』(ロムロ・ガジェゴス、現代企画室、ロス・クラシコス) 2017
- 『マイタの物語』(バルガス・リョサ、水声社) 2018
- 『奪われた家 / 天国の扉 動物寓話集』(フリオ・コルタサル、光文社古典新訳文庫) 2018
- 『ライオンを殺せ』(ホルヘ・イバルグエンゴイティア、水声社、フィクションのエル・ドラード) 2018
- 『犬を愛した男』(レオナルド・パドゥーラ、水声社、フィクションのエル・ドラード) 2019
- 『時との戦い』(カルペンティエール、鼓直共訳、水声社、フィクションのエル・ドラード) 2020 - 短編四編を新訳
- 『ボスの影』(マルティン・ルイス・グスマン、幻戯書房〈ルリユール叢書〉) 2020
- 『帝国の動向』(フェルナンド・デル・パソ、水声社、フィクションのエル・ドラード) 2021
- 『復讐の女 / 招かれた女たち』(シルビナ・オカンポ、幻戯書房〈ルリユール叢書〉) 2021
- 『街と犬たち』(バルガス・リョサ、光文社古典新訳文庫) 2022
- 『ガルシア・マルケス論 神殺しの物語』(バルガス・リョサ、水声社) 2022
- 『閉ざされた扉 全短編』(ホセ・ドノソ、水声社、フィクションのエル・ドラード) 2023
- 『悪い時』(ガルシア・マルケス、光文社古典新訳文庫) 2024.11
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- “Principio de incertidumbre” (スペイン語). Brecha. 21 Nov 2014閲覧。
- “América Latina es una mina inagotable” (PDF) (スペイン語). 22 Nov 2014閲覧。