富田千種
富田 千種 (とみた・ちぐさ Chigusa Tomita、1949年 - ) は、埼玉県出身のバリトン歌手[1]。
ウィーン国立歌劇場専属歌手を経てヨーロッパの舞台歌手として活動。
来歴
[編集]埼玉県立浦和高等学校卒業[2]。武蔵野音楽大学声楽科卒業[3]。
ウィーン国立音楽大学オペラ科、リート科最優秀で卒業。同リート科マイスターコース修了。藤沼昭彦、カールハインツ・トゥットナー、エーリック・ウェルハ、ハンス・ホッターに師事。
ウィーン室内歌劇場と契約、シェーンブルン宮殿にて「セビリアの理髪師」のタイトルロールでウィーンデビュー。ウィーン国立歌劇場 (Wiener Staatsoper) の研究生を経て専属歌手。(1) カラヤン、バーンスタイン、ズビン・メータ、クライバー等と共演。
1979・1980のザルツブルグ音楽祭にてカラヤン指揮「ドン・カルロ」出演。(2) 同1979.5.6出演分のライブ録音はレコード化されている。なお、カラヤンのレコーディングに個人として参加した日本出身者はChigusa Tomitaだけ。(3)
オシアッハ音楽祭にて「カルミナ・ブラーナ」出演。ドイツのアウクスグブルグ市立劇場 (現ドイツ国立劇場) の第一バリトンとして専属契約。モーツァルト、ワーグナー、ロッシーニ、ヴェルディ等40以上の主役のレパートリーを持つ。
スイスのソロトゥルム、オーストリアのクラーゲンフルト、ドイツのカッセル、ニュールンベルグ、レーゲンスブルグ、ヴェルツブルグ各劇場に客演。コンサート歌手として数多くの教会のミサのソロを務めるかたわら、マーラー「さすらう若人の歌」、シューベルトのオペラ(演奏会形式)、ブラームス「ドイツ・レクイエム」等を歌う。
NHKFMリサイタル、皇居にて御前演奏会出演。マリオデル・モナココンクール最高位。フーゴ・ヴォルフ国際歌曲コンクール2位。
ウィーン在住。
カラヤン指揮「ドン・カルロ」への出演はライブ録音が残されている。1979.5.6ザルツブルク音楽祭カラヤン指揮「ドン・カルロ」ライブ録音CDジャケット裏には、Karajanの上にChigusa Tomitaとある。
2023・12「第7回音楽の都ウィーンからの贈り物・富田千種オペラよもやま話」ソプラノ矢澤知嘉子ピアノ高橋アケミ・埼玉会館
2024・5「第8回音楽の都ウィーンからの贈り物・春のサロンコンサート」テノール根本博文ピアノ西堂恵麻・フェリーチェ音楽ホール
脚注
[編集]- ^ “麗和セミナー - 埼玉県立浦和高等学校”. urawa-h.spec.ed.jp. 2023年10月19日閲覧。
- ^ “日誌 - 埼玉県立浦和高校 同窓会”. urako-tama.com. 2023年10月19日閲覧。
- ^ “gp83175 - YouTube”. www.youtube.com. 2023年10月19日閲覧。
(1)ウィーン国立歌劇場HP https://archiv.wiener-staatsoper.at/search/person/2922
(2) カラヤン演奏史http://www.karajan.info/concolor/1957/Verdi3.html#doncarlos3
(3) NAXOS(ORFEO) WIENER STAATOPER LIVE Series C876133Dhttps://ml.naxos.jp/album/C876133D