寄与危険割合
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寄与危険割合(きよきけんわりあい)とは疫学における指標の1つであり、「寄与危険度割合」とも呼ばれ、暴露群と非暴露群における疾病の頻度の差である寄与危険度が、暴露群における疾病の頻度に占める割合である。
「暴露群の発生率から非暴露群の発生率を引いたもの」が寄与危険度となり、それを「暴露群の発生率」で除したものである。 寄与危険度が暴露群の発生率に占める割合を示しており、「0-1」をとる比率として、もしくは百分率(Attributable risk percentage)で「0-100%」の範囲で表す。
疾病あり | 疾病なし | 計 | |
---|---|---|---|
暴露あり | A | B | A+B |
暴露なし | C | D | C+D |
計 | A+C | B+D | T |
R:寄与危険割合
なお、上記のように変形でき、「1-相対危険度の逆数」=「(相対危険度-1)/相対危険度」に等しい。
「集団全体と非暴露群における疾病の頻度の差」である人口寄与危険度が、「集団全体における疾病の頻度」に占める割合は、人口寄与危険割合と呼ばれ、「集団内における暴露群の割合」である暴露率の影響を受ける。
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 日本疫学会 編集『疫学 基礎から学ぶために』南江堂、1996年、P35-37、ISBN 4-524-21258-2
- 糸川嘉則・斎藤和雄・桜井治彦・廣畑富雄 編集『NEW 衛生公衆衛生学(改訂第3版)』南江堂、1998年、P39-40、ISBN 4-524-21616-2
- 鈴木庄亮・久道茂 編集『シンプル公衆衛生学 2002』南江堂、2002年、P99、ISBN 4-524-23506-X