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実質経済成長率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

実質経済成長率(じっしつけいざいせいちょうりつ, Growth Rates of real GDP)とは、国内総生産の実質値に基づいた経済成長率のこと。実質成長率とも呼ばれる。名目経済成長率の対義語。

実質GDPは名目GDPと下記のような関係をもつ。

名目GDP=実質GDP × GDPデフレーター(物価)

上式より、名目GDPをGDPデフレーターで除したものが実質GDPとなる。実質経済成長率とは、この実質GDPの変化率のことをいう。

日本の実質GDP成長率の推移

GDPデフレータとの関係

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名目GDP一定の場合、GDPデフレーターが下落すると実質GDPは上昇するという関係にあることがわかる。

たとえば、原油価格などが高騰して輸入デフレーター(輸入物価)が上昇したとする。このとき、他の条件が同じであれば、実質GDP(あるいは実質成長率)は上昇する。

これは、輸入デフレーター(GDPデフレーターの控除項目)が上昇するとGDPデフレーターが下落するという関係にあることによる。

名目経済成長率との比較

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マネーサプライと密接な関係にある名目成長率に対し、実質成長率はむしろ労働資本生産性などによって左右されるという違いがある。

メリット

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  • 物価変動の影響が取り除かれているため、実際に感じる成長率に近く、また時系列による変化を比較しやすい。

デメリット

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  • 物価変動とあわせて算出する必要があり、計算が面倒である。また名目経済成長率のほうが実感に近いといわれる場合もある。

関連項目

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外部リンク

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