宝井琴凌 (4代目)
表示
四代目 | |
本名 | 高橋 和彦 |
---|---|
生年月日 | 1976年7月26日(48歳) |
出身地 | 日本・山形県南陽市 |
師匠 | 宝井琴梅 |
名跡 | 1. 宝井 (2010年 - 2024年) 2. 四代目宝井琴凌 (2024年 - ) |
出囃子 | 花笠音頭 |
活動期間 | 2010年 - |
所属 | 講談協会 |
公式サイト | 講談師 梅湯改め宝井琴凌のオフィシャルウェブサイト |
受賞歴 | |
2019年∶スターブル藤崎寄席若手演芸選手権優勝 | |
備考 | |
やまがた特命観光・つや姫大使 | |
四代目 宝井 琴凌(たからい きんりょう、1976年7月26日 - )は、講談協会所属の講談師。山形県南陽市出身。本名∶高橋 和彦。出囃子∶『花笠音頭』。
経歴
[編集]山形県立米沢工業高等学校卒業。
2010年2月 宝井琴梅に入門、講談協会前座見習いとなり、宝井 梅湯(たからい うめゆ)を名乗る。梅湯という芸名は師匠宝井琴梅の「梅」に故郷 赤湯温泉の「湯」から。5月に正式な前座になる。
2015年3月、二ツ目昇進。2018年5月よりやまがた特命観光・つや姫大使に就任。2019年3月、スターブル藤崎寄席若手演芸選手権で優勝。
2024年4月、真打に昇進し、四代目宝井琴凌を襲名した[1]。同名跡は三代目が1936年3月に死去して以降は空き名跡になっていたが、88年ぶりの復活となる。
芸歴
[編集]受賞歴
[編集]- 2019年3月 - スターブル藤崎寄席若手演芸選手権優勝
活動
[編集]関東の寄席・会場を中心に年間約250席演じる。
2017年1月から毎月一回ネタおろし、連続講談、軍記物、計3席の勉強会「宝井梅湯講談会」が始まる。
2018年2月から毎月一回、日本で唯一の連続軍談読みの会「宝井梅湯軍談読みの会」が始まる。
- 第一戦 天下分け目の明智と羽柴の大激戦「山崎軍記」(全四巻完結)
- 第二戦 鞭声粛々夜河を過る”上杉武田の川中島「甲越軍記」(全七巻完結)
- 第三戦「石山軍記」(全十五巻完結)
主な読み物
[編集]寛永三馬術
[編集]全十六席完結
- 出世の春駒
- 平九郎の義憤
- 度々平住み込み
- 曲垣と度々平諸国漫遊
- 平九郎越前家仕官
- 筑紫市兵衛深慮の報復
- 忠義が仇市兵衛永のお暇
- 市兵衛厩部屋に中間奉公
- 市助雀の宮八幡の働
- 市助の召捕
- 裁き問答
- 情けのお裁き
- 天晴れ市兵衛の立身
- 七人連名の果し状
- 薩摩武士七人討ち果し
- 三名人技競べ
加賀騒動
[編集]十四席継続中
- 石川虎次郎箱根山の災難
- 足軽に剣術指南
- 帰参願い
- 駒ん堂闇試合
- 虎次郎召捕り
- 仇討神田祭
- 服部と稲垣武士気質
- 天の投網
- 大槻伝蔵の生い立ち
- 浅尾召し抱え
- 安宅郷右衛門
- 忠臣谷崎主殿
- 灯籠竹の丹蔵
- 浅尾の蛇責め
関東七人男
[編集]全十五席完結
- 沢瀉屋強請
- 沼田の牢破り
- 二代目田島屋藤右衛門
- 妙善の強請
- 浅吉の博奕狂い
- 亀五郎の仕返し
- 落合久五郎免許皆伝
- 林蔵高坂へ斬り込み
- 高萩の猪之松生い立ち
- 林蔵と猪之松の木剣試合
- 猪之松の最期
- 御会式博奕
- 身延の喧嘩
- 林蔵の故郷帰り
- 林蔵の最期
赤穂義士伝
[編集]十二席
- 赤穂義士討ち入り
- 神崎与五郎仮名書きの詫証文
- 武士と俳人両国橋出会い
- 大石東下り
- 赤垣蔵徳利の別れ
- 三村の薪割り
- 安兵衛高田馬場決闘
- 堀部親子安兵衛を見初める
- 安兵衛婿入り
- 安兵衛主従固めの御盃
- 荒川十太夫
- 梶川屏風廻し
快男子 仁礼半九郎
[編集]全五席完結
- 恋の快男子
- 訣別の快男子
- 留置場の快男子
- 在りし昔の快男子
- 再会の快男子
古市十人斬
[編集]全十三席完結
- 亡霊問答
- 行人坂の血煙
- 阿波徳島の決闘
- 源五郎乱心
- 源三郎剣術修行
- 亡者の嫁入り
- 源三郎召捕り
- 江の頭源右衛門
- 源三郎切腹
- 五郎正宗
- 喜左衛門村正
- 福岡貢と油屋お紺の馴初め
- 福岡貢十人斬り
新吉原百人斬
[編集]全九席完結
- お信殺し
- 次郎吉お紺馴初め
- 次郎吉故郷帰
- お紺殺し
- 都筑武助との出会い
- 八ツ橋を見初める
- 八ツ橋愛想尽かし
- 八ツ橋楼普請
- 次郎左衛門の最期
藪原検校
[編集]九席継続中
- 杉の市殺し
- 杉の市勘当
- 近江屋殺し
- 仙台屋喜兵衛
- 二代目藪原検校
- 浅草海苔騒動
- 孝女の受難
- 孝女二度目の受難
- 孝女召捕り
明治の快男児 作田玄輔
[編集]三席継続中
- 魚河岸の喧嘩
- 牛鍋屋騒動
- 吉原の失敗
番町皿屋敷
[編集]二席継続中
- 吉田御殿
- 青山主膳屋敷替え
出世談
[編集]八席
軍記物
[編集]山崎軍記
[編集]全四巻完結
甲越軍記
[編集]全七巻完結
石山軍記
[編集]十三巻継続中
怪談
[編集]三席
寛政力士伝
[編集]三席
- 谷風情相撲
- 橋場の長吉
- 小田原遺恨相撲
太閤記
[編集]四席
- 間違いの婚礼
- 本能寺の変
- 大徳寺焼香場
- 明智左馬之介湖水渡り
佐倉義民伝
[編集]三席
- 島屋源兵衛
- 宗五郎妻子別れ
- 甚兵衛渡し
二席
新作・文芸物
[編集]六席
- 蜘蛛の糸 - 原作∶芥川龍之介 原作
- 杉野はいづこへ行った - 作∶宝井琴星
- 片腕の力 - 作∶宝井琴星
- 一本刀土俵入り - 原作∶長谷川伸
- あゝ無情「銀の燭台」 - 原作∶レ•ミゼラブル(ヴィクトル•ユーゴー)
自作
[編集]- 坂本龍馬「いろは丸事件」
その他
[編集]三十三席
- 左七文字の由来
- 誉れの使者
- 真田の入城
- 木村長門守の堪忍袋
- 笹野権三郎海賊退治
- 黒田節の由来
- 大久保彦左衛門
- 将棋の御意見
- 山本南龍軒・無心は強い
- 柳田の堪忍袋
- 猫塚の由来
- 幡随院長兵衛・芝居の喧嘩
- 幡随院長兵衛の最期
- 秋色桜の由来
- 浜野矩随
- 仙台高尾
- 髪結新三
- 八丈島物語
- 名月若松城
- 善悪二葉の松
- 槍持甚兵衛
- 鋳掛松
- 伊達政宗の堪忍袋
- 白隠禅師
- 大前田英五郎・久宮の丈八斬り
- 月光誕生
- 曲馬団の女
- 正直俥夫
- 雪の夜話
- 田之助義足芝居
- 蘇生奇談
- め組の喧嘩
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “令和6年4月 梅湯改め四代目宝井琴凌真打昇進”. 講談協会 (2023年4月3日). 2023年4月3日閲覧。
外部リンク
[編集]- 講談師 梅湯改め宝井琴凌のオフィシャルウェブサイト
- 宝井琴凌 - 講談協会
- 梅湯改め四代目宝井琴凌 (@umeyu_info) - X(旧Twitter)
- 講談師 梅湯改め宝井琴凌【人生劇場】 - YouTubeチャンネル
- 講談師:宝井梅湯の分かりやすい講談紹介! - YouTube