安田章生
表示
安田 章生(やすだ あやお、1917年〈大正6年〉3月24日 - 1979年〈昭和54年〉2月13日)は、昭和期の歌人、国文学者。文学博士。
人物
[編集]尾上柴舟門下の歌人・安田青風の長男として兵庫県に生まれる。東京帝国大学国語国文学科卒。1946年、父とともに歌誌『白珠』を創刊。中世和歌の精神を短歌に導入することにつとめ、国文学者としては藤原定家、西行研究の大家であった。1964年、『藤原定家』で文学博士号取得。大阪樟蔭女子大学助教授、教授、1966年甲南大学教授。
1952年、大阪府文芸賞受賞。1967年、『明日を責む』で第13回日本歌人クラブ推薦歌集(現・日本歌人クラブ賞)。1978年「心の色」30首で第14回短歌研究賞受賞。甥の安田純生が『白珠』代表を継承している。門下に小谷博泰など。
著書
[編集]- 『樹木 歌集』紀元発行所 1943
- 『現代短歌ノート』有文社 1948
- 『心象』さかの書房 1948
- 『新古今秀歌』創元社 1953
- 『表情 歌集』創元社 1953 白珠叢書
- 『現代歌論』創元社 1956
- 『日本の芸術論』東京創元社 創元選書 1957
- 『新古今集歌人論』桜楓社出版 1960
- 『日本の詩歌』創元社 1962
- 『日本詩歌の正統』創元社 1965
- 『藤原定家研究』至文堂 1967
- 『歌の深さ 古典和歌・現代短歌』創元社 1971
- 『鑑賞日本の詩歌』創元新書 1972
- 『西行』弥生書房 1973 弥生選書
- 『王朝の歌人たち』日本放送出版協会・NHKブックス 1975
- 『西行と定家』講談社現代新書 1975
- 『旅人の耳 歌集』弥生書房 1978 白珠叢書 のち短歌新聞社文庫
- 『日本の歌ごころ』講談社 1978
- 『安田章生全歌集』短歌新聞社 1981
- 『安田章生文集』安田幸子編 弥生書房 1984
共著
[編集]訳
[編集]- 『古典日本文学全集 第36 (芸術論集)』書道論 筑摩書房 1962
参考
[編集]- デジタル版日本人名大辞典
- 「故安田章生教授略歴 (故安田章生教授追悼特集)」甲南大学紀要 文学編 1979