安治川橋梁 (大阪環状線)
表示
安治川橋梁 | |
---|---|
安治川下流側から見た安治川橋梁 | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 大阪市 此花区西九条 - 港区波除 |
交差物件 | 旧淀川(安治川) |
用途 | 鉄道橋 |
路線名 | JR西日本 大阪環状線 |
管理者 | JR西日本 |
着工 | 1959年4月 |
竣工 | 1961年 |
開通 | 1961年4月25日 |
座標 | 北緯34度40分38.79秒 東経135度27分42.54秒 / 北緯34.6774417度 東経135.4618167度 |
構造諸元 | |
形式 | ランガー橋(アーチ橋) |
材料 | 鋼製 |
全長 | 173.6m |
桁下高 | 平均高水位上10.12m |
最大支間長 | 120m |
地図 | |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
安治川橋梁(あじがわきょうりょう)は、JR西日本大阪環状線の西九条駅と弁天町駅の間の旧淀川(安治川)に架橋されている全長173.6mの鉄道橋。
旧淀川は船の航路となっているため河中に橋脚を持っておらず、この部分の中央支間は120.0mである。また旧淀川両岸の道路上空も同時に越えるため、右岸側支間24.5mと左岸側支間28.5mの部分を含め、全長173.6mの橋梁となっている。
また、船舶航路上空は最低10m桁下を確保する必要があったため、桁下は平均高水位上10.12mで建設されている。
歴史
[編集]1959年(昭和34年)4月に橋脚基礎工事が開始された。橋脚基礎は橋梁の荷重6,500トンに耐えるため、7m×1mの矩形ケーソンを深さ35mの天満層に達するまで掘り下げ設置されている。また、橋梁の架設時には1日数百隻が行き交う旧淀川の航路を閉鎖せず施工するため、両側の橋脚上に高さ38mの仮設鉄塔を設け、鉄塔間に張り渡されたケーブルからハンガーロープにより橋体を吊り下げながら架設する「ケーブルエレクション工法」が用いられた。横桁とアーチの下弦材は1960年6月に取付が完了し、その後アーチの上弦材の取付が行われ橋梁が完成した。
完成した橋梁は蒸気機関車によって踏み固められた後、1961年(昭和36年)4月25日に西九条駅と境川信号場の間の橋梁として開通した。
参考文献
[編集]- 藤原康雄・奥野博久・松岡義幸・萱原瑞穂「JR大阪環状線のルーツを探る -環運転30周年-」 『土木史研究』 1991年 11巻 p.191-196, doi:10.2208/journalhs1990.11.191
- 「昭和8年の立案 大阪環状線安治川橋梁完成せまる (PDF) 」 - 『共和技報』第30号、1960年