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安定調達比率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

安定調達比率(あんていちょうたつひりつ、NSFRNet stable funding ratio)は、バーゼルIIIに盛り込まれた銀行の流動性基準。

資金運用に必要な要調達額に対して、安定的な資金調達を規制するもの[1]

基準の定義

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  • 安定調達比率(NSFR)
  • 安定調達額(ASF:Available amount of stable funding)
  • 所要安定調達額(RSF:Required amount of stable funding)

安定調達額(ASF)

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安定調達額の構成要素 掛け目
資本(TierI、TierII等) 100%
残存期間が1年以上の負債 100%
個人・中小企業からの安定した預金 90%
個人・中小企業からのその他の預金 80%
非金融機関からのホールセール調達(満期の定めがない、または、残存期間1年未満) 50%
その他の負債および資本 0%

所要安定調達額(RSF)

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所要安定調達額の構成要素 掛け目
現金、残存期間1年未満の証券・貸出(更新されない貸出しに限定) 0%
国債、政府保証債、国際機関債等 5%
信用・流動性供与枠(未使用額) 5%
非金融機関発行の社債等(AA格以上) 20%
非金融機関発行の社債等(A-格~AA-格)、金、上場株式、事業法人向け貸出(残存期間1年未満) 50%
高品質の貸出(リスクウェイトが35%か、それより低い1年超の残存期間を有する抵当権付き住宅ローンやその他の貸出) 65%
個人向け貸出(残存期間1年未満) 85%
その他の資産 100%

出典

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  1. ^ http://www.boj.or.jp/announcements/release_2012/data/rel120314a5.pdf

関連項目

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外部リンク

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