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守随憲治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

守随 憲治(しゅずい けんじ、1899年3月10日[1] - 1983年2月7日[1])は、日本の国文学者。専門は日本近世文学、特に歌舞伎東京大学名誉教授実践女子大学名誉教授。

経歴

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東京府東京市本所区小梅町(現在の東京都墨田区向島)生まれ[1]第一高等学校を経て[1]、1923年、東京帝国大学国文科卒業[1]。1925年、第一高等学校教授[1]。1937年、東京帝大文学部助教授[1]。1945年、文学博士[1]。1949年、東京大学教養学部教授[1]。1959年、定年退職[1]名誉教授。同年、実践女子大学教授[1]。1961年、実践女子大学および同短大学長に就任[1]。1971年に再び学長を務める[1]。1974年、関東短期大学学長[1]。1976年、関東学園大学学長[1]。1983年、叙正四位勲二等瑞宝章[1]

浄瑠璃歌舞伎など近世劇文学の研究を行い、著作集全6巻がある。特に『役者論語』の注解で高い評価を受けた。また、戦中から戦後にかけて、壊滅状態になっていた日本近世文学研究を立て直し、野間光辰暉峻康隆とともに日本近世文学会を発足させたほか[2][3]日本演劇学会会長も務めた。

著書

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単著

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  • 近世戯曲研究 中興館 1932
  • 歌舞伎通鑑 山海堂出版部 1937
  • 國文學史總論 前野書店 1937
  • 日本の演劇(日本精神叢書)内閣印刷局 1941
  • 我が古典劇 千歳書房 1942
  • 歌舞伎序説 改造社 1943
  • 歌舞伎(續日本古典讀本) 日本評論社 1943
  • から歌舞伎へ 内田書店 1946
  • 歌舞伎劇戯曲構造の研究 北隆館 1947
  • 田舎源氏 民生書院 1947
  • 近松 世界評論社 1949(世界文学はんどぶつく)
  • 日本永代蔵精講 研究と評釈 学灯社 1953
  • 徒然草 文法追求 古典評釈 研文社 1954
  • 国文学史 東京大学出版会 1956
  • 旅はよし 新樹社 1960
  • 山水譜 桜楓社 1969(現代の教養)
  • わたしの青年記 明治書院 1976
  • 守随憲治著作集 全5巻別巻1 笠間書院 1976
  • 古典文学 北から南へ 明治書院 1977

編著

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  • 歌舞伎圖説 秋葉芳美共編 万葉閣 1931
  • 國劇研究 江戸歌舞伎を主とせる 甲鳥書林 1942
  • 日本文学辞典 上巻 第2 蒼明社 1950
  • 日本文学研究入門 麻生磯次共編 東京大学出版会 1956
  • 国文学史 塩田良平共編 青林書院 1959(大学教養演習講座)
  • 近世文芸の研究 資料篇 笠間書院 1974
  • 旺文社国語辞典 旺文社 1980

校注

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関連項目

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 冨士昭雄・諏訪春雄「守随憲治博士年譜」『国語と国文学』第60巻第6号、東京大学国語国文学会、1983年6月、48-52頁。 
  2. ^ 暉峻康隆「守随さん さようなら」『近世文藝』第38巻、日本近世文学会、1983年、89-90頁、doi:10.20815/kinseibungei.38.0_89ISSN 0387-3412NAID 130007053640 
  3. ^ 守随憲治『創刊のことば』日本近世文学会、1954年。doi:10.20815/kinseibungei.1.0_0https://doi.org/10.20815/kinseibungei.1.0_02020年3月7日閲覧