宇麻
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宇麻(うま、生没年不明)は、7世紀の人物で、朝鮮半島南沖の済州島にあった耽羅国の人である。673年に日本に遣わされた使者の一人になった。
宇麻の名は、『日本書紀』に天武天皇2年(673年)閏6月8日の条にのみ現れる。この日、耽羅は王子久麻芸(久麻伎)、都羅、宇麻を遣わして日本に朝貢した。おそらく8日は筑紫(九州)に到着した日付で、彼らは同時期に来た新羅の使者とともに、しばらく筑紫にとどめられた。8月9日に、賀使だけを受け入れる、という理由で、耽羅の使人は返された。壬申の乱の乱に勝利して即位したばかりの天武天皇は、天智天皇を弔う使者を受けなかったのである。
参考文献
[編集]- 小島憲之、直木孝次郎、西宮一民、蔵中進、毛利正守・校注・訳『日本書紀』3、小学館、新編日本古典文学全集4、1998年、ISBN 4-09-658004-X。
- 坂本太郎、家永三郎、井上光貞、大野晋、校注『日本書紀』5、岩波書店、岩波文庫、1995年、ISBN 4-00-300045-5。(1993年発行の日本古典文学大系新装版『日本書紀』の文庫化)。