宇奈月グランドホテル
宇奈月グランドホテル | |
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2008年3月時点の宇奈月グランドホテル(左手奥)と宇奈月温泉街 | |
ホテル概要 | |
正式名称 | 宇奈月グランドホテル |
運営 | 湯快リゾート |
階数 | 1 - 8階 |
部屋数 | 99室 |
開業 | 1924年(大正13年)[1] |
最寄駅 | 富山地方鉄道本線 宇奈月温泉駅[2] |
最寄IC | E8 北陸道 黒部IC |
所在地 |
〒938-0282 富山県黒部市宇奈月温泉267 |
宇奈月グランドホテル(うなづきグランドホテル)は、富山県黒部市宇奈月温泉にあるホテル[3]。
概要
[編集]客室数は2017年3月時点で99室であり[4]、宇奈月の温泉街の中では大規模なホテルである[3]。温泉の泉質はアルカリ性単純泉となっている[5]。車椅子で入ることができる貸切風呂なども存在する[5]。
現在のホテルの建物は1970年築で[6]、鉄骨鉄筋コンクリート造である[7]。地上8階、塔屋2階となっている[7]。建築主はホテル宇奈月館、建物の設計は福見建築設計事務所、施工は鴻池組名古屋支店である[8]。この建物は、1970年の第1回富山県建築賞を受賞した[8]ほか、中部建築賞に入選した[7]。また、数寄屋造の別館も存在する[2]。
沿革
[編集]1924年に創業[1]。現在の宇奈月グランドホテルは1970年開業で、地元企業であるホテル宇奈月館が経営していた[9]。2010年5月20日には富山県内では初となるドクターフィッシュを利用した足湯を設けたが[10]、集客難に陥り、2014年4月にフュージョン・インスティテュート・グローバルに経営譲渡されることとなった[9]。同社は運営会社としてフュージョン宇奈月を設立し、雇用や名称を引き継いで2014年7月に運営を開始した[9]。フュージョン社は不動産コンサルティングなどを事業とする企業で、ホテル運営はこれが初の試みとなった[9]。フランス料理専門店の監修を受けることで料理面での充実を行い、北陸新幹線開業による集客増を見込む予定だった[9]。
しかし、2017年2月28日には、格安ホテル・旅館を全国展開している湯快リゾートによって事業取得されることが発表された[3]。同社は取得の理由の一つとして北陸新幹線開業に伴う集客数の増加を挙げている[11]。「宇奈月グランドホテル」の名称はそのまま使用する[3]。建物を改修し客室数を増加させて[3]、2017年7月7日から「湯快リゾート 黒部・宇奈月温泉 宇奈月グランドホテル」の名称で営業を再開している[12]。2024年11月1日より統合のため、「大江戸温泉物語 黒部・宇奈月温泉 宇奈月グランドホテル」の名称で営業する。
- 1924年 - 『宇奈月館』として創業[1][13]。
- 1957年 - 現在の別館が竣工[14]。
- 1970年 - 現在の本館が竣工[6]。同時に現在の名称に改称[13]。
- 1994年 - 別館を全面改築[14]。
- 1996年 - 本館を一部改装[14]。
- 2010年5月20日 - ガラ・ルファ(ドクターフィッシュ)を利用した足湯を設置[10]。
- 2014年7月25日 - ホテル宇奈月館からフュージョン・インスティテュート・グローバルに事業譲渡される[9][15]。
- 2017年 - 湯快リゾートに事業譲渡が行われる。同年7月7日にリニューアルオープン。客室を19室増やして118室とし、男性用大浴場に露天風呂を設けた他、大型遊具のあるキッズコーナーも設置された[12]。
- 2024年-大江戸温泉物語への統合により、名称変更。
アクセス
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 『宇奈月町史』(1969年12月1日、宇奈月町役場発行)961頁「温泉旅館一覧」より。
- ^ a b c 『るるぶ立山 黒部 アルペンルート’17』JTBパブリッシング、2016年、p.91。
- ^ a b c d e “湯快リゾート 富山進出 宇奈月グランドホテル取得”. 中日新聞 (2017年3月1日). 2017年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月18日閲覧。
- ^ “施設概要”. 宇奈月グランドホテル. 2017年3月18日閲覧。
- ^ a b 旅の手帖編集部『旅の手帖』2016年12月号、交通新聞社、pp.28-29。
- ^ a b 『るるぶ温泉&宿 関西 中国 四国』JTBパブリッシング、2015年、p.187。
- ^ a b c “昭和45年度第2回中部建築賞” (pdf). 中部建築賞協議会. 2017年3月19日閲覧。
- ^ a b “昭和45年度 第1回富山県建築賞受賞作品名簿”. 富山県建築士会 (2012年8月7日). 2017年3月18日閲覧。
- ^ a b c d e f 「『宇奈月グランド』譲渡 都内不動産会社に 雇用、名称引き継ぐ」『読売新聞』2014年7月27日富山朝刊33頁。
- ^ a b 『北日本新聞』2010年5月21日付朝刊26面『お肌つべつべ 魚が泳ぐ足湯 宇奈月』
- ^ “宇奈月グランドホテル取得 湯快リゾート、今夏オープン目指す”. 北日本新聞 (2017年3月1日). 2017年3月21日閲覧。
- ^ a b 『北日本新聞』2017年7月6日付朝刊20面『宇奈月 湯快リゾートあすオープン バイキングに地元食材 レストランや温浴施設』より。
- ^ a b 『富山お湯道楽ふるこ~す』(2003年4月7日、北日本新聞社発行)33頁。
- ^ a b c 昭文社温泉ガイドブック編集部『まっぷる 温泉やど 東海・北陸・南信州』昭文社、2016年、p.134。
- ^ 宇奈月温泉の再生急務 相次ぐ経営譲渡(Hospitality Design Lab、2014年7月27日)