宅配コンバット学園
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『宅配コンバット学園』(たくはいコンバットがくえん)は、軽井沢洋一による日本のライトノベル。イラストは大田優一が担当。2010年、スーパーダッシュ文庫(集英社)より刊行。本作は持込デビューであり、編集長より「発想のばかばかしさ」が評価された。[1]
ストーリー
[編集]とあることをきっかけに、がさつに生きる決意をした天童春菜。彼女は高校の夏休みに、軽音楽部のメンバーに誘われるまま、20万円の報酬がある自A隊の体験合宿に参加する。厳しい訓練をこなす春菜たちの耳に、命をかけた特殊任務をこなせば、100万円が手に入るという情報が入った。春菜は死線をくぐることで自分を変えたいと願い、参加を決意する。他の軽音楽部員も、将来設計やお金のために参加を申し込む。だがそこで明かされた任務は、1943年のユーゴスラビアに時空移動し、チトーのパルチザンを助けナチス・ドイツと戦うというとんでもないもの。彼らの希望は、欲しいものをなんでも届けてくれる宅配便だった。
登場人物
[編集]- 天童 春菜(てんどう はるな)
- 本編の主人公。運動神経に優れた少女で、自ら「女の子らしさ」を捨てることを意識している。
- 吉見 和彦(よしみ かずひこ)
- 軽音楽部員でサイドギター担当。小太り。父がレストランを経営しており、自らも料理が得意。寿司が好物。
- 加山 一郎(かやま いちろう)
- 軽音楽部員でドラム担当。勉強は駄目だが運動神経抜群。小柄で痩せており、視力3.0と優れた視力を持つ。
- 山崎 国夫(やまざき くにお)
- 握力100kgの「握力マニア」。いつも笑顔をたやさない。
- 渡辺 葉子(わたなべ ようこ)
- 動物に好かれる体質の少女。母子家庭でつねに節約を心がけている。
- 坂田 通博(さかた みちひろ)
- 葉子の彼氏。「護衛」とも思われてしまうような体格を持つ。空手・柔道・剣道など戦うことが大好き。
- 須田 新太郎(すだ しんたろう)
- 軽音楽部の軽打楽器担当。化学部とも掛け持ちしている。爆弾処理の専門家を目指している。
- 片岡 正樹(かたおか まさき)
- がっしりとした体育会系の商社マン。株で失敗したため、100万円目当てに合宿に参加する。
- 西岡 八重子(にしおか やえこ)
- 色気に溢れたOL。6ヶ国語を喋れる。自分探しのために合宿に参加した。
- 霧島(きりしま)
- 秘密研究所の主任研究員。ノーベル賞ものの武器防具を開発している。つねに駄洒落を飛ばすくせがある。
- チトー
- ユーゴスラビアのパルチザンの総司令官。春菜たちが未来から来たことを知らず、同時代の日本のパルチザンだと思い込んでいる。
既刊一覧
[編集]軽井沢洋一、スーパーダッシュ文庫(集英社)
- 2010年12月30日初版 ISBN 978-4-08-630587-7
脚注
[編集]- ^ superdash navi vol.12より