学校暦
表示
学校暦(がっこうれき)とは、幼稚園から大学にいたるまでの学校で作成される、各学校ごとの年間の予定カレンダーのことである。
概要
[編集]内容としては、一般的に学校行事(家庭訪問、健康診断、校外学習、遠足、運動会、文化祭、修学旅行など)、学校の祝祭日、長期休暇などを網羅する。 学校暦には、児童・生徒・学生にかかわるものだけでなく、教職員、学校運営にかかわるものも記載される。たとえば、着任式、離任式、教員会議、運営会議、入学試験、保護者会など。これらの内、児童・生徒・学生や保護者にかかわるものだけを抜き出して、保護者用の学校暦として配布、公開している。
日本の高等学校・中学校・小学校では、その期間として4月から翌年3月末までを一つの年度と設定し、さらに年度を3つの学期に分割する3学期制が広く行われてきた[1]。これは、1901年の小学校令施行規則・1902年の中学校令施行規則などにより定められたものであり、それ以前は欧米同様に9月開始の年度が多かったという[1]。また、2000年代に入ってからは、大学等で行われている2学期制を導入する学校も増えてきている[1]。
英語では、School Calendar、あるいはSchool Year Calendarと表記する。個々の学校のほか監督官庁などでも作成するが、その場合は登校日日数、授業時間数などの数字が主要なものとなり、個々の学校が作成する場合には、School District Calendarなどと表記して、監督官庁のものと区別する。
学校暦の記載例・小学校の例
[編集]- 4月
- 着任式、始業式
- 入学式
- 歓迎遠足
- PTA総会
- 家庭訪問
- 身体検査
- 5月
- 運動会
- 6月
- プール掃除
- 歯磨き指導
- 7月
- 学校フェスティバル
- 授業参観
- 終業式
- 8月
- 臨海学校
- 9月
- 始業式
- 水泳大会
- 野外体験学習
- 10月
- 授業参観
- 修学旅行
- 11月
- マラソン大会
- 12月
- 終業式
- 1月
- 始業式
- 書初め大会
- 2月
- 授業参観
- 中学入学説明会
- 3月
- 卒業式
- 離任式、終業式
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 藤田昌士 著「学校暦」、平原春好・寺崎昌男 編『新版 教育小事典 第3版』学陽書房、2011年、57頁。ISBN 9784313610330。