姜克實
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人物情報 | |
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全名 | 姜 克實(ジャン クーシー) |
生誕 |
1953年7月29日(71歳) 中国・天津市 |
出身校 | 早稲田大学 |
学問 | |
時代 | 20世紀 - 21世紀(昭和・平成) |
研究分野 | 日本史(近代史・思想史) |
研究機関 | 岡山大学 |
学位 | 文学博士(早稲田大学・1991年) |
主要な作品 | 『石橋湛山の思想史的研究』 |
影響を受けた人物 |
由井正臣 鹿野政直 |
学会 |
民衆史研究会 日本現代史研究会 日本華人教授会議 東アジア文化交渉学会 |
主な受賞歴 | 第14回石橋湛山賞(1993年) |
姜 克實(姜 克実、ジャン・クーシー、1953年7月29日 - )は、日本の歴史学者(中華人民共和国籍)。岡山大学名誉教授。専門は日本近代史、近現代思想。
概略
[編集]中華人民共和国天津市生まれ、北京市育ち。文化大革命による下放経験をもつ。1983年、国費留学生として来日。早稲田大学大学院では由井正臣、鹿野政直に師事した。博士論文『石橋湛山の思想史的研究』(1992年)で第14回石橋湛山賞を受賞した。
岡山大学では日本近代史の教育・研究を担当していた。アジア各国の歴史教育と歴史記録の偏向に注目し、近代戰爭の政治利用の危険性を指摘している。最近では、中国の大衆的民族主義の形成背景、および教科書に出てくる愛国主義教育の典型的題材(軍神、英雄)について、実証研究に従事。
経歴
[編集]- 1982年 - 天津市南開大学卒業。
- 1986年 - 早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了(日本近代史)。
- 1991年 - 早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了(文学博士)。
- 1991年 - 早稲田大学第一文学部助手。
- 1993年 - 岡山大学文学部助教授、教授をへて、2019年 退職。
- 現在岡山県赤磐市に在住。
主な著作
[編集]単著書
[編集]- 『石橋湛山の思想史的研究』早稲田大学出版部、1992年(第14回石橋湛山賞受賞)
- 『石橋湛山---自由主義の背骨』丸善ライブラリー、1994年
- 『現代中国を見る眼---民衆から見た社会主義』丸善ライブラリー、1997年
- 『石橋湛山の戦後――引き継がれゆく小日本主義』東洋経済新報社、2003年
- 『浮田和民の思想史的研究――倫理的帝国主義の形成』不二出版、2003年
- 『晩年の石橋湛山と平和主義――脱冷戦と護憲、軍備全廃の理想を目指して』明石書店、2006年
- 『近代日本の社会事業思想――国家の公益と宗教の愛』ミネルヴァ書房、2011年
- 『石橋湛山』吉川弘文館〈人物叢書〉 2014年
- 《日軍檔案中出現的平型關大捷》元華文創,2018年
- 《長城抗戰:日中檔案比較研究》民國歷史文化學社有限公司 , 2021年
- 《台兒莊會戰:日中檔案比較研究》民國歷史文化學社有限公司 , 2024年
共編著書
[編集]- 陶徳民・姜克實・見城悌治・ 桐原健真編『東アジアにおける公益思想の変容――近世から近代へ』日本経済評論社、2009年。
- 陶徳民・姜克實・見城悌治・ 桐原健真編『東アジアの経済倫理とその実践――渋沢栄一と張謇を中心に』日本経済評論社、2009年。