コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

妹尾達彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
妹尾 達彦
人物情報
生誕 1952年(71 - 72歳)
日本の旗 日本広島県
出身校 立命館大学
学問
研究分野 歴史学(東洋史)
研究機関 中央大学
テンプレートを表示

妹尾 達彦(せお たつひこ、1952年 - )は東洋史の研究者。中央大学名誉教授。専門分野:中国都市史・7~8世紀の東アジア史[1]

経歴

[編集]

1952年、広島県生まれ。1977年に立命館大学文学部史学科東洋史専攻を卒業。大阪大学大学院に進み、1983年に博士課程後期単位取得退学。陝西師範大学に留学して史念海中国語版に師事。

卒業後は、北海道教育大学(釧路校)助教授、筑波大学歴史・人類学系助教授、陝西師範大学客員教授、ハーバード大学招聘研究員を経て、2000年より中央大学文学部教授に就任、2023年退職、名誉教授の称号を受ける[2]。公益財団法人東洋文庫研究員をつとめる[3]

研究内容・業績

[編集]

専門は時代を中心とした中国の都市と環境史。広くグローバルな視野を兼ね備えた歴史家で、遊牧世界と農耕世界の相互関係を軸としたユーラシア大陸の歴史構造の解明をライフワークとする。唐代長安についての研究で知られる。

主要論著

[編集]

単著

[編集]
  • 『長安の都市計画』(講談社〈講談社選書メチエ〉、2001年)※ 韓国語版:2006年、中国語版:2012年
  • 『隋唐長安与東亜比較都城史』(西安:西北大学出版社、2018年)
  • 『グローバル・ヒストリー』(中央大学出版部、2018年)[4]

共編著

[編集]
  • 『アフロ・ユーラシア大陸の都市と社会』編著(中央大学出版部〈中央大学人文科学研究所 研究叢書 74〉、2020年)
  • 『750年:普遍世界の鼎立』三浦徹編(山川出版社〈歴史の転換期 3〉、2020年)
執筆 :「長安七五一年 : ユーラシアの変貌」
  • 『アジア人物史』〈全12巻〉(集英社, 2022年12月 - )NCID BC18657954
    ※総監修:姜尚中。編集委員:妹尾含め「現代のアジア史研究の第一人者10名」[5]
    • 第3巻『ユーラシア東西ふたつの帝国』共著(2023年8月)

論文

[編集]
  • 「唐代塩専売法の規定内容と効力―塩商への特権賦与を中心に―」(1980年)
  • 「唐代後半期の長安伝奇小説―『李娃伝』の分析を中心にして―」(1987年)
  • 『唐代長安・洛陽城の城郭構造と都市社会史の研究』(文部省科学研究費補助金研究成果報告書、1995年)
  • 「唐長安人口論」(1995年)
  • 「隋唐洛陽城の官人居住地」(1997年)
  • 「帝国の宇宙論――中華帝国の祭天儀礼」、水林彪・金子修一・渡辺節夫編『王権のコスモロジー』(弘文堂(比較歴史学大系, 1)、1998年)
  • 「中華の分裂と再生」、山紘一『ほか編中華の分裂と再生 : 3-13世紀』岩波書店(岩波講座 世界歴史), 9 、1999年)
  • 「漢唐長安城与関中平原」、史念海主編『漢唐長安与黄土平原』(陝西師範大学歴史地理研究所、1999年)
  • 「黄土高原の自然環境と漢唐長安城」(鶴間和幸と共著、2000年)
  • 「詩のことば、テクストの権力」(2001年)
  • 「恋をする男ー9世紀の長安における新しい男女認識の形成ー」(2002年)
  • 「中国の五つの都―ユーラシア東部の歴史を投影する都の変遷」(2002年)
  • 「前近代中国王都論」(2005年)

脚注

[編集]
  1. ^ ChuoOnline.
  2. ^ 授与年 2023年 / 名誉教授一覧 中央大学.2024年2月22日閲覧。
  3. ^ 妹尾達彦 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
  4. ^ 書評 / 桃木至朗 『史林』史学研究会 2019年。doi:10.14989/shirin_102_888
  5. ^ 集英社創業95周年記念企画 東洋史研究 集大成. 2024年2月22日閲覧

外部リンク

[編集]