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妊馬血清性性腺刺激ホルモン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

妊馬血清性性腺刺激ホルモン(にんばけっせいせいせいせんしげきホルモン、pregnant mare serum gonadotropin、PMSG)とはα、βの二量体タンパク質である、分子量53000の糖タンパク質ホルモン馬絨毛性性腺刺激ホルモンequine chorionic gonadotropin、eCG)とも呼ばれる。

妊娠初期の子宮内膜杯で生成、分泌される。分子量が大きいため、腎臓の濾過装置を通過できないため、尿中に排泄されず、血清中のみに出現する。また、血中濃度が長時間にわたり維持される。妊娠60~80日で血中濃度がピークに達する。卵胞刺激ホルモン(FSH)様の作用を示し、弱いながらも黄体形成ホルモン(LH)様の作用も示す。妊娠黄体の維持、副黄体の形成に関与する。過剰排卵誘起処置や卵胞発育障害の治療に用いられる。また、非繁殖季節のにPMSGを投与すると排卵が誘起される。未産牛では1500~2500IU、経産牛では2500~3500IUを1回筋肉注射することにより過剰排卵を誘起することができる。

関連項目

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参考文献

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