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ホテル奥道後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
奥道後国際観光から転送)
奥道後 壱湯の守
(旧「ホテル奥道後」)
奥道後温泉 ホテル奥道後
奥道後温泉 ホテル奥道後
ホテル概要
正式名称 ホテル奥道後
運営 株式会社海栄館[1]
部屋数 303室
開業 1963年
最寄駅 伊予鉄道城南線道後温泉駅
最寄IC 松山自動車道松山IC
所在地 〒791-0122
愛媛県松山市末町267番地
位置 北緯33度51分56.1秒 東経132度49分30.0秒 / 北緯33.865583度 東経132.825000度 / 33.865583; 132.825000座標: 北緯33度51分56.1秒 東経132度49分30.0秒 / 北緯33.865583度 東経132.825000度 / 33.865583; 132.825000
公式サイト 公式サイト
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ホテル奥道後(ホテルおくどうご)とは、来島どっくグループが開発した奥道後温泉にあるリゾートホテルである。

略歴・概要

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1963年開業。全長350mの本館は303室、850名収容可能。近隣の奥道後遊園地と併せて一大レジャーランドを築いている。

1970年2月15日未明、ホテル内にあった劇場「第一ホール」の控室から出火。劇場と宿泊棟は別であり、宿泊客に被害は無かったが約700人が避難する騒ぎとなった。消火中に警備員1人が巻き込まれて死亡している[2][3]

近年の不景気による業績低迷に加え、東日本大震災の影響で外国人の宿泊客が激減し資金繰りが悪化したことから、2012年1月16日松山地方裁判所民事再生法の適用を申請した[4][5]。負債総額はおよそ10億円。愛知県の旅館運営会社「海栄館」がスポンサーとなり、経営再建を行っている[6][1]

2014年7月2日に、「奥道後 壱湯の守」として、リニューアルオープンした[1]

設備(本館と遊園地)

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地上7階建てで、入口とフロントは5階、メインロビーは4階にある[7]露天風呂、各種ジャングル風呂家族風呂、大宴会場、各種レストラン多数、バー卓球場、結婚式場、休憩所、遊園地(ここのは、花見の名勝になっている)、ロープウェイ展望台アスレチックなどを併設。

  • ホテルの各施設は、入浴のみ、食事のみの利用が可能(日帰り利用も可能。ただし、宿泊客以外は有料となる)。
  • ロープウェイは2009年12月から休止中である[8]。山頂側の駅舎も残存するが、温泉側の駅舎は倉庫として利用されている。
  • 遊園地にはかつて「錦晴殿」という建物が存在した。京都の金閣寺を模した金箔貼りの木造建築物で[5][9]、1966年に1億7000万円を投じて建造された[5][9]。2001年6月20日の集中豪雨に伴う土砂崩れのために全壊した[9]。現在は下述の遊歩道脇に設置された解説の看板から当時の面影を偲ぶことができる。実は違法建築物であったため、再建することが出来ない模様である。
  • 1965年からは本館に「松山大三ホール」(250席)「松山ヌードホール」(300席、後に「大五ホール」と改称)、別館に「松山中ホール」(350席)といった映画館を併設したが、1987年頃の改修工事により撤退している[注 1]
  • 湧ヶ淵 - 石手川の渓谷で、ホテルの上流域に隣接している。遊歩道が整備されているが、少し荒れている。なお、ホテル駐車場側の遊歩道入口は封鎖されている。錦晴殿の跡地付近で遊歩道が寸断されている為、進入には注意を要する。
  • 2018年には、来島どっくグループの経営者だった坪内寿夫を記念する「奥道後坪内記念館」がホテル内4階に開設された[11][7]

関連項目

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奥道後温泉観光バス
奥道後交通
タクシー・バス会社。前身は奥道後温泉観光バス。ホテル開業に合わせ、来島どっくが設立した。かつては、JR松山駅松山空港などとを結ぶ路線バスも運行していた。2004年3月に、奥道後温泉観光バスのタクシー・バス事業の一部を経営する新会社として設立される。現在、法人格は存続しているが、事業は行っていない。
映画『続・社長繁盛記』(東宝、1968年)
錦明殿の内外観も映し出される。
テレビ映画『ザ・ガードマン』第312話『女と男のズッコケ自動車レース』
1971年3月26日放送、ホテルの内外で撮影。
映画『仮面ライダーV3対デストロン怪人』(東映、1973年)
テレビ本編『仮面ライダーV3』(毎日放送)の第20、21話と同時進行で、「奥道後バス」、「錦晴殿」を併せてタイアップ・ロケが行われた。
映画『秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン』(東映、1976年)
テレビ本編『秘密戦隊ゴレンジャー』(NET)の第58、59話と同時進行でタイアップロケが行われた。

脚注

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注釈

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  1. ^ 松山市の映画館「消えた映画館の記憶」を参照した[10]

出典

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  1. ^ a b c 海栄RYOKANS概要”. 株式会社海栄館. 2017年1月9日閲覧。
  2. ^ 「週末、ホテルで火事 猛煙に七百人追われる」『朝日新聞朝刊』朝日新聞社、1970年2月16日、12版、15面。2024年4月18日閲覧。
  3. ^ 消防防災博物館 奥道後ホテル・奥道後第一ホール(1970年2月15日) (PDF) 2024年4月18日閲覧。
  4. ^ 「ホテル奥道後 再生法 負債10億円 営業は継続」『愛媛新聞』愛媛新聞社、2012年1月17日、1面。2024年4月18日閲覧。
  5. ^ a b c 「ホテル奥道後再生法 娯楽の殿堂に時代の波 不況と震災 追い打ち」『愛媛新聞』愛媛新聞社、2012年1月17日、4面。2024年4月18日閲覧。
  6. ^ “民事再生中の奥道後国際観光、愛知の海栄館が支援”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2012年5月17日). https://www.nikkei.com/article/DGXNZO41537020X10C12A5LA0000/ 2014年1月21日閲覧。 
  7. ^ a b 館内紹介”. 奥道後 壱湯の守. 2024年4月18日閲覧。
  8. ^ 奥道後ロープウェイ休止のお知らせ(pdf) - 奥道後国際観光(2009年11月2日)
  9. ^ a b c “県内集中豪雨 奥道後遊園地の“金閣寺”「錦晴殿」が全壊、流失”. 愛媛新聞. (2001年6月21日第一社会面) 
  10. ^ 『映画年鑑 1966年版 別冊 映画便覧 1966』時事通信社、1966年。
  11. ^ “故坪内寿夫氏「記念館」開設 奥道後のホテル”. 愛媛新聞. (2018年4月19日). https://www.ehime-np.co.jp/article/news201804190042 2019年1月8日閲覧。 

外部リンク

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