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夷谷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
夷谷の風景(中山仙境より)

夷谷(えびすだに)は、大分県豊後高田市夷にある渓谷[1]

耶馬渓になぞらえて夷耶馬渓(えびすやばけい)、夷耶馬[2](えびすやば)ともいわれるほか、香々地夷谷(かかぢ[注 1]えびすだに)、夷渓(えびすけい)とも呼ばれる。

瀬戸内海国立公園内に位置し[1]、「中山仙境(夷谷)」として国の名勝に指定されるとともに、大分百景のひとつにも選定されている。

名勝 中山仙境(夷谷)

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香々地町[5]の中心を流れる竹田川の上流に形成された渓谷で、西夷と東夷の2つの谷からなっている[5]。2つの谷の間には奇峰が連なる山群があり、中山仙境(なかやませんきょう)[1]と呼ばれている。

西夷には線彫板碑・梅ノ木磨崖仏が、東夷には六郷満山中山本寺の夷岩屋(霊仙寺、実相院、六所神社)の寺社境内が並び、古来、山岳仏教の霊場であった。

一路一景公園からは、中山仙境の岩峰が並び立つ様子が見え、中山仙境の頂上である高城からは東夷、西夷の岩峰から瀬戸内海までが一望できる好視点となっている。

夷谷温泉

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豊後高田市夷谷温泉[6](ぶんごたかだし えびすだにおんせん[7])は、夷谷の麓にあるこぢんまりとした[8]源泉掛け流しの市営温泉。茶褐色の硫酸塩泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛などに効能がある[1]

1995年9月に開業[9]。改修工事を経て、2008年4月[8]27日にリニューアルオープンした[9]。合併前は香々地町営で[7]、「香々地町夷谷温泉」という名称だった[6]

脚注

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注釈

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  1. ^ 「香々地」の読みは文献によっては「かかじ」だが、現地の表音では「かかぢ」とされている[3][4]

出典

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  1. ^ a b c d e 大分県広報広聴課. “GUIDE-O 地域別エリアカタログ 豊後高田市”. 2014年3月5日閲覧。
  2. ^ 大分県広報広聴課. “おおいたデジタルアーカイブ 広報おおいた(1991年9月号) 夷谷 ―香々地町―”. 2014年3月5日閲覧。
  3. ^ 香々地町 とは - コトバンク(世界大百科事典 第2版)”. 2014年3月5日閲覧。
  4. ^ 香々地町. “香々地町HP・ホーム”. 2005年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月5日閲覧。
  5. ^ a b 国土交通省都市・地域整備局特別地域振興課半島振興室. “半島の宝物 - 国東地域 景勝地”. 2014年3月5日閲覧。
  6. ^ a b c d e 豊後高田市 (2005年3月31日). “豊後高田市夷谷温泉条例”. 2014年3月5日閲覧。
  7. ^ a b 香々地町. “町営夷谷温泉”. 2005年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月5日閲覧。
  8. ^ a b c d e 豊後高田市観光協会. “六郷温泉のご紹介”. 2014年3月5日閲覧。
  9. ^ a b “豊後高田市営夷谷温泉の改修工事終わる”. 大分合同新聞. (2008年4月29日). オリジナルの2012年3月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120325153640/http://www.oita-press.co.jp/localNews/2008_120954568741.html 2014年3月5日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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