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太郎坊宮前駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
太郎坊宮前駅
駅入口(改装後、2021年10月)
たろぼうぐうまえ
TAROBŌGŪMAE
OR16 新八日市 (0.7 km)
(1.7 km) 市辺 OR18
地図
所在地 滋賀県東近江市小脇町753-5
北緯35度6分30.68秒 東経136度11分1.31秒 / 北緯35.1085222度 東経136.1836972度 / 35.1085222; 136.1836972座標: 北緯35度6分30.68秒 東経136度11分1.31秒 / 北緯35.1085222度 東経136.1836972度 / 35.1085222; 136.1836972
駅番号 OR17
所属事業者 近江鉄道
所属路線 八日市線(万葉あかね線)
キロ程 1.3 km(八日市起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線[1]
乗車人員
-統計年度-
[* 1]137人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1913年大正2年)12月29日[2]
備考 無人駅
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太郎坊宮前駅(たろぼうぐうまええき)は、滋賀県東近江市小脇町にある近江鉄道八日市線(万葉あかね線)のである。駅番号OR17

歴史

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改装前の駅入口(2003年7月)

駅構造

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単式ホーム1面1線[1]地上駅。終日無人駅である[2]。なお、2019年度から2021年11月にかけて駅周辺整備工事が行われ、駅舎ホーム上屋の改修や駅前広場、駐輪場が整備された[4]

備考
  • 戦前には太郎坊宮(阿賀神社)と八日市飛行場が湖南鉄道、後の八日市鉄道(現在の八日市線)随一の観光名所であり、沿線案内図でも共に大きく描かれていた。1927年(昭和2年)には参詣客の激しい増加に対応するため、地元の寄付により駅舎建設を含めた改良工事が行われ、無人駅から有人駅となった。年始には未明に太郎坊宮初詣のための臨時列車が運行され、太郎坊駅への往復割引乗車券が発売された[5]
  • 駅舎は昭和30年代後半頃に老朽化によって取り壊されたと言われてきたが[6][7]、実際には1970年代にも存在し、カラーのテレビ番組に映っていた[8]。1940年頃までは売店もあり、駄菓子や紙風船、セルロイド製の天狗のお面を扱うなど、太郎坊宮の土産物店的な役割だったようである。駅舎が解体され、八日市線内ではいちはやく無人駅となった[7]。ただし、廃線区間の新八日市~御園間も近江鉄道八日市線(御園線は通称で正式な所属路線名は八日市線)の時代があり、この区間の駅を含めると、いちはやく無人駅になったとは言えない。
  • 駅名標や近江鉄道の公式サイトでは「たろぼうぐうまえ」と表記されている。駅名は付近の阿賀神社の通称の「太郎坊宮」に由来するものであるが、阿賀神社の公式サイトには「太郎坊宮」の読みは「たろうぼうぐう」と書かれている。開業から1998年までの駅名は「太郎坊」だったが、戦前の八日市鉄道時代の車内補充券には当駅のみ「たろぼう」と振り仮名があり、読み方を間違えられやすかった事が窺える[5]

利用状況

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近年の一日平均乗車人員の推移は下記のとおり。(東近江市統計書より)

年度 一日平均
乗車人員[注釈 1]
2002年(平成14年) 107
2003年(平成15年) 93
2004年(平成16年) 87
2005年(平成17年) 100
2006年(平成18年) 119
2007年(平成19年) 118
2008年(平成20年) 100
2009年(平成21年) 109
2010年(平成22年) 104
2011年(平成23年) 106
2012年(平成24年) 118
2013年(平成25年) 122
2014年(平成26年) 127
2015年(平成27年) 132
2016年(平成28年) 128
2017年(平成29年) [* 2]134
2018年(平成30年) [* 3]141
2019年(令和元年) [* 1]137

駅周辺

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田畑と住宅が混在する。駅北側に太郎坊宮があり、駅からその姿が見える[2]国道421号八風街道)は駅南側を通るが、駅西側にある踏切で近江鉄道八日市線(万葉あかね線)と交差する。

タクシー路線

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駅前にちょこっとタクシー「太郎坊宮前駅」停留所があり、小脇・建部エリア八日市駅と阿賀神社(太郎坊宮)付近を巡回するエリアタクシー[10])が経由する(要予約)。

隣の駅

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近江鉄道
八日市線(万葉あかね線)
快速
通過
普通
市辺駅(OR18) - 太郎坊宮前駅(OR17) - 新八日市駅(OR16)

脚注

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記事本文

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注釈

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  1. ^ 東近江市統計書に記載のある年間乗車人員を年間日数(365または366)で除している。なお、小数点以下は四捨五入している。

出典

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  1. ^ a b 『東海道ライン 第6巻 米原駅-大阪エリア』、11頁
  2. ^ a b c 『東海道ライン 第6巻 米原駅-大阪エリア』、79頁
  3. ^ a b 『私鉄車両めぐり83 近江鉄道上』、89頁
  4. ^ a b 観光の玄関口に期待 太郎坊宮前駅周辺整備工事完成”. 滋賀報知新聞 (2021年11月6日). 2022年3月27日閲覧。
  5. ^ a b 高見彰彦「湖南鉄道・八日市鉄道の乗車券と沿線案内」『鉄道史料』(鉄道史資料保存会)No.149 2016年[要ページ番号]
  6. ^ 高見彰彦「湖南鉄道・八日市鉄道の乗車券と沿線案内」『鉄道史料』(鉄道史資料保存会)No.149 2016年[要ページ番号]
  7. ^ a b みんなでつくる なかのよいまち Vol.3(八日市中野地区街づくり協議会)P.2 「なかのよいまち いま・むかし 昭和30年代の太郎坊駅」
  8. ^ 辻󠄀 良樹「1970年代の太郎坊駅舎」八日市線めぐり資料 2019年 東近江市観光協会
  9. ^ 西の椋の木(東近江市昭和町)”. 公益財団法人滋賀県緑化推進会. 2022年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月11日閲覧。
  10. ^ ちょこっとタクシー 小脇・建部エリア” (PDF). 東近江市. 2022年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月11日閲覧。

統計

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参考文献

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  • 白土貞夫「私鉄車両めぐり83 近江鉄道(上)」『鉄道ピクトリアル』通巻第239号、鉄道図書刊行会、1970年7月、84 - 92頁。 
  • 川島令三『東海道ライン 第6巻 米原駅-大阪エリア』講談社、2009年。ISBN 978-4062700160 

関連項目

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外部リンク

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