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太田捺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
太田 捺
個人情報
フルネーム太田 捺
国籍日本の旗 日本
生誕 (2007-09-12) 2007年9月12日(17歳)
日本の旗 日本・北海道根室市
居住地北海道根室市
身長157 cm (5 ft 2 in)[1]
スポーツ
日本の旗 日本
競技近代五種
クラブ根室スイミングクラブ
担当コーチ菅原美香

太田 捺(おおた なつ、2007年9月12日 - )は、日本の女子近代五種選手。北海道根室市出身。2歳上の姉・太田楓も近代五種選手である。

経歴

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2007年9月12日根室市に生まれる[2]

5歳から水泳を始めた(根室スイミングクラブ所属[3])。小学校4年時から菅原美香コーチの勧めで近代三種(水泳・ランニング・射撃)を始めた。翌年、ドイツで行われた国際大会で年代別2位を記録した。2017年及び2018年、近代三種日本選手権「小学生の部」では1位。2019年ソフィアで行われたユース世界選手権近代五種「16歳以下の女子リレー」に姉と共に出場し、日本人として初となる優勝。小6[注 1]のとき近代五種のポーランドオープン国際大会で「18歳以下の部」3位[2]

2020年4月1日、根室市立光洋中学校に入学。11月29日、宇都宮市河内総合運動公園で行われた全日本選手権の最終日、姉の太田楓は3位入賞。自身も来年の日本代表選考で女子の最高位となった。この時の心境を、サンスポの取材に対し、「びっくりしたが、うれしい。もし代表に入れたら東京五輪を目指して頑張る」と語った[4]

東京五輪に出場するためには世界各地で行われるワールドカップを転戦し、成績に応じた「ポイント」を貯める必要がある。日本の近代五種女子の出場枠は最大で2人だが、この2枚の切符を代表に選ばれている4人で争う。2020年11月に代表入りした太田はポイント争いで他の3人に出遅れ、不利な立場にあるが[5]、東京五輪が1年延期されたことで可能性が出てきた。2021年6月の世界選手権で3位以内に入れば、逆転で五輪出場の可能性がある。なお、実現すれば日本人の夏季五輪出場の最年少記録を更新することになる[2]

2021年3月24日、ワールドカップ・ブダペスト大会の予選を首位タイの1059点で突破[6]。3月26日、33位で決勝を終える[3]。同年4月7日、ブルガリアで行われたUIPMワールドカップソフィア大会#1の予選を6位通過。ただし決勝は棄権[7]。6月10日から14日にかけてエジプトアラブ共和国で行われたUIPM近代五種世界選手権大会について、参加の有無は確認とれない(公益社団法人日本近代五種協会の公式サイトによる)[8]

2021年6月22日、東京五輪の日本代表にはなれないことが確定した[9]。同年11月の近代五種全日本選手権大会で、2012年ロンドン五輪代表の山中詩乃を逆転で破って初優勝し、男女を通じて同選手権の史上最年少(14歳)制覇を果たした[10]

人物・エピソード

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両親と姉・弟・妹がいる。好きな芸能人は千鳥。血液型O。

レーザー射撃の道具は菅原コーチがそろえた。2018年、北海道フェンシング協会理事長(当時)下野謹也の元を訪れ、基本的な技術指導や道具の購入を手伝ってもらった。馬術の練習は、菅原コーチの父・勝征が運営する根室乗馬クラブを利用。すべて根室で練習できる体制が整った。フェンシングは、菅原コーチ宅の近所にある倉庫を借りて行っている。「練習はつらいけど、結果が出るとうれしい。他ではなかなかできない経験をさせてもらっている。結果を出して恩返しがしたい」と日刊スポーツの取材にコメントしている[2]

脚注

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注釈

  1. ^ 2019年の公算が大きい

出典

  1. ^ 選手紹介 太田 捺”. 日本近代五種協会. 2021年12月23日閲覧。
  2. ^ a b c d 永野高輔 (2021年1月28日). “根室光洋中・近代五種太田捺 最年少五輪代表へ挑戦”. 日刊スポーツ. オリジナルの2021年4月8日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/M3A6r 2022年10月18日閲覧。 
  3. ^ a b “近代五種の史上最年少日本代表・太田捺がW杯33位”. 日刊スポーツ. (2023年2月9日). オリジナルの2023年2月9日時点におけるアーカイブ。. https://archive.md/5VPhZ 2022年10月18日閲覧。 
  4. ^ “13歳の太田捺、近代五種代表選考でトップ「びっくりしたが、うれしい」”. サンケイスポーツ. (2020年11月29日). オリジナルの2023年2月9日時点におけるアーカイブ。. https://archive.md/wKivF 2023年2月9日閲覧。 
  5. ^ 加藤美穂 (2021年3月18日). “史上最年少で東京五輪へ”. NHK札幌放送局. オリジナルの2021年11月30日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20211130063018/https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-nf5fc5bf4ff9f 2022年10月18日閲覧。 
  6. ^ “13歳の太田捺が首位で突破 近代五種W杯”. 産経新聞. 共同通信社. (2021年3月25日). オリジナルの2023年2月9日時点におけるアーカイブ。. https://archive.md/GgJpx 2023年2月9日閲覧。 
  7. ^ UIPMワールドカップソフィア大会#1の競技結果について』(プレスリリース)日本近代五種協会、2021年4月7日https://archive.is/UzguT2023年2月9日閲覧 
  8. ^ UIPM2021近代五種世界選手権大会の競技結果について』(プレスリリース)日本近代五種協会、2021年6月11日。オリジナルの2021年7月7日時点におけるアーカイブhttps://archive.md/BTUfM2022年10月18日閲覧 
  9. ^ 東京オリンピック男子1名、女子2名出場選手内定!!』(プレスリリース)日本近代五種協会、2021年6月22日。オリジナルの2023年2月9日時点におけるアーカイブhttps://archive.is/3MYkp2023年2月9日閲覧 
  10. ^ “14歳太田捺、全日本最年少V パリ五輪で「金メダル取りたい」/近代五種”. 日刊スポーツ. (2021年11月15日). オリジナルの2021年12月24日時点におけるアーカイブ。. https://archive.ph/nmB0X 2022年10月18日閲覧。