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天藍石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
天藍石グループから転送)
天藍石
lazulite
カナダユーコン準州 Rapid Creek 付近産
(3.9 x 3.0 x 1.9 cm)
分類 リン酸塩鉱物
シュツルンツ分類 8.BB.40
Dana Classification 41.10.1.1
化学式 (Mg,Fe)Al2(PO4)2(OH)2
結晶系 単斜晶系
へき開 {110} に明瞭
断口 不平坦状
モース硬度 5.5 - 6.0
光沢 ガラス光沢
青色から深青色
条痕 白色
比重 3.1 - 3.4
光学性 二軸性
屈折率 nα = 1.604 - 1.626
nβ = 1.626 - 1.654
nγ = 1.637 - 1.663
複屈折 δ = 0.033 - 0.037
文献 [1][2]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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天藍石(てんらんせき、lazulite[3])は、リン酸塩鉱物の一種。化学組成MgAl2(PO4)2(OH)2結晶系単斜晶系[4]天藍石グループ鉱物ラズライトとも呼ばれるが、青金石の別名であるラズライト(lazurite)とは異なる。


産出地

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産地は限られており、産出量も希少である。日本では栃木県那須塩原市で僅かに産出する。

性質・特徴

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成分中の Mg は任意の割合で Fe に置換可能であり、Fe が多いものは鉄天藍石と呼ばれる。

サイド・ストーリー

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語源はドイツ語で「青い」を意味する lazurstein

ラピスラズリ和名として「天藍石」が使用される場合もあるが、本鉱物はラピスラズリには含まれない。また、ラピスラズリの主成分である青金石英語表記が lazurite であり、片仮名表記すると、ともに「ラズライト」となることから、混同されることもある。天藍石の屈折率は 1.61 - 1.65(複屈折)、青金石の屈折率は 1.50 の単屈折であるので、両者の判別は比較的容易である。

天藍石グループ

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  • barbosalite - Fe2+Fe3+(PO4)2(OH)2
  • hentschelite - CuFe3+2(PO4)2(OH)2
  • 天藍石 (lazulite) - (Mg,Fe2+)Al2(PO4)2(OH)2
  • 鉄天藍石 (scorzalite) - Fe2+Al2(PO4)2(OH)2
  • wilhelmkleinite - ZnFe3+2(AsO4)2(OH)2

脚注

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  1. ^ Lazulite (英語), MinDat.org, 2012年10月16日閲覧 (英語)
  2. ^ Lazulite (英語), WebMineral.com, 2012年10月16日閲覧 (英語)
  3. ^ 日本地質学会 編『地質学用語集 - 和英・英和』共立出版、2004年、154頁。ISBN 4-320-04643-9 
  4. ^ 松原聰宮脇律郎『日本産鉱物型録』東海大学出版会国立科学博物館叢書〉、2006年、73頁。ISBN 978-4-486-03157-4 

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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  • Lazulite Group (英語), MinDat.org, 2012年10月16日閲覧 (英語)