天翔る少女
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『天翔る少女』(あまかけるしょうじょ 原題:Podkayne Of Mars)は、アメリカ合衆国のSF作家ロバート・A・ハインラインが書いた長編SF小説である。原題は『火星のポドケイン』の意味。1971年に邦訳が出版された際の訳題は『ポディの宇宙旅行』[1]。
あらすじ
[編集]火星生まれのポドケイン・フリース(愛称はポディ)は、年齢が8歳4か月(地球暦では16歳)の女の子で、宇宙船パイロットを夢見ている。彼女の弟クラークは、年齢6歳(地球暦では12歳)だが、いたずら好きでお金のことにもうるさい。この2人は、火星共和国の上院議員である大おじのトム・フリース(アンクル・トムと呼ばれる)に同行して、地球に向かうことになった。一行が乗るのは豪華観光宇宙船「トライコーン号」。惑星の位置関係から同船は地球へは直行せず、はじめに火星から金星へ向かい、次に金星から地球へのコースをたどるのだ[2]。
主な登場人物
[編集]- ポドケイン・フリース - 本作の主人公で愛称はポディ。
- クラーク・フリース - ポディの弟。知能指数は160。
- トム・フリース - ポディの祖父の弟。火星共和国の全国区選出上院議員。
日本語訳
[編集]- 『天翔る少女』 中村能三訳、東京創元社:創元推理文庫、1971年[1]、改版・改題1986年[3]。1971年の出版時の題名は『ポディの宇宙旅行』[1]。
- 『天翔る少女』 赤尾秀子訳、創元SF文庫、2011年。ISBN 4488618154[4]
脚注
[編集]- ^ a b c “ポディの宇宙旅行 (創元推理文庫)”. NDLサーチ. 国立国会図書館. 2024年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月15日閲覧。
- ^ “天翔る少女 - R・A・ハインライン/赤尾秀子 訳”. 東京創元社. 2024年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月15日閲覧。
- ^ “天翔る少女 (創元推理文庫 618-4)”. NDLサーチ. 国立国会図書館. 2024年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月15日閲覧。
- ^ “天翔(あまかけ)る少女 (創元SF文庫 ; 618-15)”. NDLサーチ. 国立国会図書館. 2024年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月15日閲覧。