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天璋院篤姫 (小説)

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天璋院篤姫 (舞台)から転送)
天璋院篤姫
著者 宮尾登美子
イラスト 加山又造(装画)
発行日 1984年9月6日
発行元 講談社
ジャンル 長編小説
歴史小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判上製本
ページ数 308(上)
284(下)
コード ISBN 978-4-06-200560-9(上)
ISBN 978-4-06-200561-6(下)
ウィキポータル 文学
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天璋院篤姫』(てんしょういんあつひめ)は、宮尾登美子による長編歴史小説1983年昭和58年)2月25日から1984年(昭和59年)5月1日まで日本経済新聞夕刊に連載、1984年(昭和59年)9月6日講談社より上下巻で刊行された。幕末から明治維新の激動の世に、薩摩藩島津家より徳川13代将軍家定のもとに嫁ぎ、短い結婚生活を経て夫の死後も徳川宗家に尽くした天璋院の波瀾に満ちた生涯を描く。

1985年(昭和60年)にテレビ朝日「新春ドラマスペシャル」として、2008年平成20年)にNHK大河ドラマ篤姫』としてテレビドラマ化。また、1984年(昭和59年)に東京宝塚劇場で、2010年(平成22年)に明治座で、2011年(平成23年)に博多座で舞台化された。

あらすじ

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1853年嘉永6年)8月21日。萩の花さかりのこの日、鶴丸城を出、江戸へと向かう1つの行列があった。その列に護られた駕籠のひとこそが薩摩藩藩主島津斉彬の養女篤子、後の天璋院であった。

篤姫=島津敬子は元は島津分家筋の姫であったが、その器量を見込まれ斉彬の養女となる。斉彬の秘命を受け、近衛篤子として江戸幕府13代将軍徳川家定御台所となった篤姫だが、病身の夫とは一度も本当の夫婦になれぬまま、幕府内での様々な困難に直面しながらも己の使命を果たそうとする。が、やがてその「使命」に秘められた陰謀の真実に気付いてしまう…

結婚後2年とたたずして家定は死去、若い未亡人「天璋院」となった篤姫は、大奥総帥として、14代将軍徳川家茂の義母として、家茂の御台所となった皇女和宮親子内親王の姑として、尊王攘夷の時勢のなかで衰退していく幕府のために力を尽くす。女としての幸せとは無縁のまま[注釈 1]明治維新後も徳川宗家を守り抜いた天璋院篤姫の、波乱万丈の生涯を描く。

登場人物

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書誌情報

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単行本
文庫本

関連書籍

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  • 鹿児島純心女子大学国際文化研究センター編『新薩摩学6 天璋院篤姫』(2008年9月、南方新社ISBN 978-4-86124-142-0
    • 古閑章著「第5章 宮尾登美子『天璋院篤姫』を読む」
    • 東川隆太郎著「第6章 小説『天璋院篤姫』を楽しむための文学散歩」

映像化作品

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テレビドラマ(1985年)

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天璋院篤姫
ジャンル テレビドラマ
原作 宮尾登美子
脚本 山田信夫
演出 山内和郎
出演者 佐久間良子
秋吉久美子
草笛光子
国広富之
ナレーター 奈良岡朋子
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本語
放送
放送チャンネルテレビ朝日
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1985年1月3日
放送時間木曜 21:00 - 23:48
放送枠新春ドラマスペシャル
放送分168分
回数1
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天璋院篤姫』 1985年 (昭和60年)1月3日テレビ朝日系で21時から23時48分に放映、「新春ドラマスペシャル」として単発特別ドラマとしてテレビドラマ化。

キャスト(テレビドラマ(1985年))

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スタッフ(テレビドラマ(1985年))

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テレビドラマ(2008年)

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篤姫[1] 2008年(平成20年)のNHK大河ドラマ第47作としてテレビドラマ化。脚本は田渕久美子[2]。篤姫を演じたのは宮崎あおい[3]

舞台化作品

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舞台(1984年)

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天璋院篤姫1984年(昭和59年)10月3日 - 30日、東京宝塚劇場で「東京宝塚劇場開場50周年/東宝10月特別公演」として舞台化。篤姫を演じていたのは山本富士子

1985年(昭和60年)4月、御園座で「山本富士子特別公演」として上演。

キャスト(1984年)

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スタッフ(1984年)

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舞台(2010年)

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天璋院篤姫2010年(平成22年)2月4日 - 24日、明治座で「2010年2月公演」として舞台化。篤姫を演じていたのは内山理名[4][5]

キャスト(2010年)

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スタッフ(2010年)

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舞台(2011年)

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天璋院篤姫2011年(平成23年)7月3日 - 25日、博多座で「7月公演」として舞台化。篤姫を演じていたのは国仲涼子[7][8]

キャスト(2011年)

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スタッフ(2011年)

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  • 原作 - 宮尾登美子『天璋院篤姫』(講談社刊)
  • 脚本 - 齋藤雅文
  • 演出 - 金子良次
  • 美術 - 朝倉摂
  • 制作 - 明治座

脚注

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注釈

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  1. ^ 終生処女であった、という意。現代日本人の感覚では、だからといって必ずしも彼女が不幸であったとは言えないが、当時の女性観及び作者宮尾の価値観ではそうであった。

出典

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  1. ^ *番組エピソード 大河ドラマ『篤姫』- NHKアーカイブス
  2. ^ 2008年の大河ドラマは「篤姫」!”. ドラマトピックス. NHKドラマ (2006年8月3日). 2021年5月27日閲覧。
  3. ^ 「篤姫」主演は宮崎あおいさんです!”. ドラマトピックス. NHKドラマ (2006年9月8日). 2021年5月27日閲覧。
  4. ^ “大河ドラマの次は舞台。明治座が内山理名主演で『天璋院篤姫』を劇化”. チケットぴあ. (2009年12月1日). https://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=200912010002 2021年5月27日閲覧。 
  5. ^ 武田吏都 (2010年2月5日). “原作者、宮尾登美子も太鼓判。内山理名主演舞台『天璋院篤姫』が華やかに開幕”. チケットぴあ. https://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201002050005 2021年5月27日閲覧。 
  6. ^ 小山内伸 (2010年1月25日). “元宝塚・遠野あすか、退団後初舞台 皇女和宮役”. asahi.com(朝日新聞社). https://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/TKY201001250214.html 2021年5月27日閲覧。 
  7. ^ “国仲涼子が初舞台に挑戦! 絢爛豪華な歴史ロマン『天璋院篤姫』が博多座へ”. チケットぴあ. (2011年5月12日). https://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201105120002 2021年5月27日閲覧。 
  8. ^ “国仲涼子版 舞台「天璋院篤姫」”. 演劇ニュース (シアターリーグ). (2011年5月11日). http://www.moon-light.ne.jp/news/2011/05/atsuhime2011.html 2021年5月27日閲覧。 

外部リンク

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