天沼もえぎ公園
天沼もえぎ公園 | |
---|---|
独特の形状を持った公園入り口 | |
分類 | 区立公園 |
所在地 | |
座標 | 北緯35度42分26.4秒 東経139度37分19.6秒 / 北緯35.707333度 東経139.622111度座標: 北緯35度42分26.4秒 東経139度37分19.6秒 / 北緯35.707333度 東経139.622111度 |
面積 | 860.99m2 |
開園 | 1999年(平成11年)3月31日 |
設計者 | 六角鬼丈(ときのオアシス) |
運営者 | 杉並区 |
駐車場 | なし |
事務所 | 杉並区北公園緑地事務所 |
公式サイト | 公式ページ |
天沼もえぎ公園(あまぬまもえぎこうえん)は、東京都杉並区天沼にある杉並区立の公園である。
概要
[編集]1992年に杉並区の「知る区ロード」の「オアシス」のひとつとして、現在の天沼もえぎ公園の一部を成す「ときのオアシス」が開設された[1]。その後、地元の住民グループ「あまさんネットワーク」が「ときのオアシス」と近くの空地を一体化した整備を提案、区と住民との話し合いを経て1999年に天沼もえぎ公園として開園した[2][3]。
また、住宅地の中にある公園であるため、防火水槽、消火用ポンプ等の防災設備が設置されている[4]。
自然生態園
[編集]整備の際には公園が溜まり場化する懸念から、隣接地の住民が難色を示した。話し合いの結果、公園内には遊具を設置せず、「自然生態園」が作られた。「自然生態園」は自然の状態を保つため、フェンスに囲まれ通常は施錠されているが、手入れ、観察などを行う場合には許可を得て立ち入りができ、月1回の定例のワークデイも設けられている。園内には手押しポンプ式の井戸、池、近隣の保育園で世話をしている小さな水田などがある[2][3][5]。 自然生態園内では昆虫やカエルが保護されている。[6]
ときのオアシス
[編集]「知る区ロード」に4つ設置された「オアシス」のひとつで、「時」をテーマとしている。「みみのオアシス」に続き2番目に設置されたオアシスで[7]、設計は建築家の六角鬼丈による[1]。「ときのオアシス」としての面積は272.34m2。以下の施設が設置されている[8]。
- 時の門
南側入口付近に位置する。大型のアーチ状のリングと床に描かれた時計の文字盤からなり、時計の針は1945年8月6日に広島に原爆が投下された8時15分を指している[8][6]。リングは時計のフレームであり、床面の文字盤とともに止まった時間を表現している[9]。
- 地界の天庭
鏡が貼られた筒を地中に埋め込んだ「地底潜望鏡」で、差し込む太陽光が鏡で反射し、地中にカーテンウォールが広がっているような光景が作り出される[8]。
- 日時計
時の門の西側に位置する日時計である。オアシスが開設された1992年にタイムカプセルが埋められ、当時「知る区ロード」を舞台に開催されたイベント「タイムカプセル計画」参加者が作成した地図や、未来の自分に宛てて書いた手紙などが保管されていた[10][11]。カプセルは2001年に掘り出され、内容物が産業商工会館で展示された[12]。
2004年3月には杉並区平和都市宣言15周年を記念して、日時計の下にタイムカプセルが埋設された[13]。このカプセルは2013年8月、杉並区平和都市宣言25周年の際に掘り出され、新しいカプセルが埋設された[14]。
沿革
[編集]アクセス
[編集]開園時間
[編集]- 休園時間はないが、21:00に公園内の照明が消灯される[15]。
近隣の公園
[編集]脚注
[編集]- ^ a b まちを歩こう|すぎなみ 知る区ロードとは 杉並区
- ^ a b
- 熊谷博子「『地域の応接間』をひらく」『幼児の教育』第100巻第9号、日本幼稚園協会、2001年9月、10-13ページ。
- 熊谷博子「新機軸! まちづくりミュージカル」『世界』第673号、岩波書店、2000年4月、195-205ページ。
- ^ a b 佐々木亮「がんで逝った喫茶店主 鷹山さんの遺志継ぎ 住民運営で 草花の園 杉並・自然生態園 大人も子も共に手入れ 「テーマパークより面白い」」『朝日新聞』2000年(平成12年)6月2日付東京本社朝刊35面(東京北部・西部・都心)
- ^ すぎなみ学倶楽部 区立天沼もえぎ公園 杉並区産業振興センター
- ^ 公園内に掲出されている説明書き
- ^ a b 矢野高宗編集『荻窪Walker』角川マガジンズ、2013年4月、31ページ。ISBN 978-4-04-731210-4
- ^ 陸井真一・池田志朗編『地域術――38の町と村づくり』晶文社、1992年、134ページ。ISBN 4-7949-6077-8。
- ^ a b c まちを歩こう|すぎなみ 知る区ロード ときのオアシス 杉並区
- ^ 六角鬼丈「知る区ロード休憩所 ときのオアシス THE TIME PARK」『建築文化』第48巻第566号、彰国社、1993年12月、80-81ページ。
- ^ 木村邦夫『すぎまるがやってきた 杉並区まちづくり推進課の挑戦』ジャパンマシニスト社、1994年、148-153ページ。
- ^ 「開け タイムカプセル伝説!! 知る区ロード休憩所(ときのオアシス)に集まれ」『探検手帳 知る区ロード探検隊2001』杉並区役所まちづくり推進課探検隊本部、2001年、22ページ。
- ^ 「10年前に子供が作製 「未来の地図」を展示 杉並」『読売新聞』2001年(平成13年)9月28日付東京本社朝刊32面(都民版)。
- ^ 杉並区広報課「~平和都市宣言15周年・みんなのピースをタイムカプセルにつめよう!!~ 子どもたちが平和を願って「平和のタイムカプセル」を埋設しました! 」2004年3月30日
- ^ 杉並区広報課「―杉並区平和都市宣言25周年― 子ども達が未来に向けた平和へのメッセージをタイムカプセルに収めました」2013年8月1日。
- ^ 公園内に掲出されている説明書き