アジア太平洋トレードセンター
アジア太平洋トレードセンター | |
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情報 | |
用途 | 複合施設 |
設計者 | 株式会社日建設計 |
施工 |
[ITM棟] 竹中工務店・オーバーシーズ・ベクテル・インコーポレーテッド・フジタ・奥村組・東急建設・鴻池組・錢高組・青木建設・淺沼組共同企業体 [O’s棟]大林組・前田建設工業・飛島建設・ザ・オースチンカンパニー・五洋建設・日本国土開発・新井組・大日本土木・藤木工務店共同企業体[1] |
建築主 | アジアトレードセンター株式会社 |
事業主体 | 大阪市 |
管理運営 | アジアトレードセンター株式会社 |
敷地面積 | 68,000 m² |
建築面積 | 48,000 m² |
延床面積 | 336,000 m² |
階数 |
[ITM棟]地下1階,地上12階,塔屋1階 [O's棟]地下2階,地上6階 |
高さ |
[ITM棟]56m [O's棟]28m |
竣工 | 1994年3月 |
所在地 | |
座標 | 北緯34度38分17.6秒 東経135度24分40.9秒 / 北緯34.638222度 東経135.411361度座標: 北緯34度38分17.6秒 東経135度24分40.9秒 / 北緯34.638222度 東経135.411361度 |
アジア太平洋トレードセンター(アジアたいへいようトレードセンター、英語: Asia & Pacific Trade Center、略称:ATC)は、大阪市住之江区の咲洲に建設した大規模複合施設およびその運営会社名。O's棟とITM棟からなる。通称:大阪南港ATC。
概要
[編集]大型展示場、アメニティ施設、インターナショナル・トレードマート (ITM)、アウトレットモール、ビジネスサポート施設、オフィスなどで構成される。飲食・娯楽施設などもあるほか、海沿いを歩くことができ、日没を真正面に見ることができる。キャッチフレーズは「I ♡ NANKO」であり、これが表記された看板が施設内の随所にある。
本来は貿易のためのトレードセンターとして大阪市により総事業費1,465億円で建設された。施設全体が保税地域(総合保税地域)の許可を受けていることから、国内外の大小の卸売業者や貿易業者、専門商社などの企業が入居し、関税を払うことなく世界各国から商品を輸入し、加工・展示・催事・輸入取り扱いの商談・販売などができる拠点となることが期待されていた。また、これらを補佐する各種機関や大小の会議室など「ビジネスサポート機能」も用意された。
しかし、高い賃料や大阪都心からの交通の不便さなどにより、入居企業が相次いで撤退したため、資金繰りが悪化し、経営破綻した。
現在は小売業・デザイン関連企業・福祉関連企業のためのショールーム・開業支援機関・経営支援機関を開設し、関連産業の集積を意図しているほか、アウトレットモールの運営など、活性化のてこ入れを図っている。なお、保税地域としての機能はほとんど使われないまま、既に許可を失効している。
2004年に民間人で前伊藤忠商事副社長の秋本穣が社長に就任し、再建に取り組んだ。その結果、2005年度に初めて黒字を計上した。
その後も黒字は続き、2018年度の純利益は約11億9300万円だった。年間の来場者は約700万人、2018年度3月末時点でのテナント入居率は87%[2]。
沿革
[編集]- 1994年 - 開業。
- 1999年3月19日 - アウトレットモール「ATCタウンアウトレット MARE」開業。
- 2003年 - 大阪ワールドトレードセンタービルディング、湊町開発センターとともに特定調停を申請[3]。
- 2005年 - 初の黒字を計上。
- 2008年7月8日 - 関西汽船(現:フェリーさんふらわあ)が「南港コスモフェリーターミナル」としてITM棟にフェリーターミナル機能を移転。別府航路、志布志航路、小豆島航路(2011年運休)が就航。
施設
[編集]- オズ棟
- O's(オズ) - 飲食・娯楽施設。音楽などのコンサートや、季節に合わせた各種催しが行われている。海沿いにはボードウォークなどを設置し、ウミエール広場として整備されている。
- ATCホール(ATCミュージアム) - 各種見本市やトイマーケット、子ども向けキャラクターの大型展覧会、プロボクシング興行などが開かれている。
- Aホール(2,900m2。2分割利用も可能な無柱ホール)[4]
- Bホール (1,130m2)
- Cホール (1,000m2)
- Dホール (270m2)
- Eホール (250m2)
- ITM棟
- 1階
- 日本郵便大阪南港ATC内郵便局
- 2階
- 商船三井さんふらわあ「さんふらわあターミナル(大阪)」第1ターミナルカウンター・待合室(別府航路用)・さんふらわあミュージアム
- 100円ショップダイソー ATC店
- LOGOS SHOP ATC店
- 一条工務店 - ICHIJO-Lab OSAKA
- カフェ・ド・クリエ
- ガスト大阪ATC店
- cafe & dining goo-note(O's北館へ移転)
- ローソン ITM店
- COMPASS ATC店(閉店)
- K・I CUT
- Shionなぎさのホール - Osaka Shion Wind Orchestraの活動拠点(閉鎖)
- アミーゴ書店(閉店)
- セレッソ大阪「メガタウン」 - オフィシャルショップ「セレッソ大阪メガストア」、ミュージアム、カフェスペースを併設。2014年7月11日開店、2020年12月27日営業終了[5]。
- かねふくめんたいパーク大阪ATC(2020年5月31日閉店)[6]
- 3階
- 大阪市消費者センター「くらしのひろばエル」
- 大阪府消費生活センター
- オープンテクノロジーセンター Robo&Peace
- ATC卸マート
- ATCタウンアウトレット MARE(2020年3月31日閉館)[7]
- T.Q. OUTLET STORE(閉店)
- 4階
- 大阪市経済戦略局分室(O's棟に移転)
- パキスタン領事館(2019年閉鎖)
- 5階
- ATCあそびマーレ - 室内遊園地
- 6階
- 大阪市建設局
- ソフト産業プラザ TEQS
- 7階・8階
- 9階
- 大阪市水道局
- ATC輸入住宅促進センター (IHPC)
- 10階
- 11階
- おおさかATCグリーンエコプラザ(大阪環境産業振興センター) - 常設の環境展示場であり「水・土壌汚染研究部会」や「廃棄物リサイクルゼロエミッション研究部会」活動や、環境に関するセミナーが活発に開催されている。
- ATCエイジレスセンター
- 12階
- ITMホール
- 屋上階
- 1階
建物概要
[編集]- 延床面積:336,000m2
- 建築面積:48,000m2
- 敷地面積:68,000m2
- 主要構造:SRC, S
- 階数:地下2階 - 地上13階
- 駐車場:1,200台
- その他
交通機関
[編集]- ITM棟・オズ棟(北館)
- オズ棟(南館)
- 南港ポートタウン線中ふ頭駅下車3分
周辺施設
[編集]- 大阪府咲洲庁舎
- グランドプリンスホテル大阪ベイ
- インテックス大阪
- 商船三井さんふらわあ さんふらわあターミナル(大阪)第2ターミナル(志布志航路用、ITM棟隣接のフェリーさんふらわあエレベーター棟よりシャトルバスで3分)
脚注
[編集]- ^ “作品詳細 アジア太平洋トレードセンター/第15回大阪市長賞 | 大阪都市景観建築賞”. 2023年2月25日閲覧。
- ^ 「アジア太平洋トレードセンター株式会社」経営状況及び経営評価 - 大阪市の外郭団体一覧
- ^ 大阪市第3セクター3社の特定調停申請に関するコメント大阪商工会議所 会頭 田代和 - 大阪商工会議所
- ^ 展示ホール施設概要 - 大阪南港 ATC HALL
- ^ “「セレッソ大阪」メガストア営業終了のお知らせ”. セレッソ大阪 (2020年11月11日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ “【めんたいパーク大阪ATC店】閉店のお知らせ”. めんたいパーク (2020年5月22日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ 『21年間のご愛顧に感謝をこめて ATCタウンアウトレット[マーレ]専門店閉館SALEの開催について』(プレスリリース)アジア太平洋トレードセンター株式会社、2020年1月15日 。2022年1月30日閲覧。
- ^ 営業終了のお知らせ - sfida sports park 大阪 2019年3月1日
外部リンク
[編集]- 大阪南港のイベント・ショッピングモールATC
- 南港新聞 - 南港新聞社
- LOGOS - LOGOS【アウトドアグッズ】
- Osaka Bay Area MICE - 大阪ベイエリア(咲洲)のMICE施設紹介