大阪マルチメディア放送
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種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒556-0017 大阪府大阪市浪速区湊町1-3-1 湊町リバープレイス内 |
設立 | 2009年10月7日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 1120001140476 |
事業内容 | 移動受信用地上基幹放送の番組編成 |
代表者 | 代表清算人 椋本 益太郎 |
資本金 | 100万円 |
決算期 | 3月31日 |
特記事項:上記は特別清算開始決定時の情報[1] |
大阪マルチメディア放送株式会社(おおさかマルチメディアほうそう)は、かつて存在した移動受信用地上基幹放送の認定基幹放送事業者である。
概要
[編集]地上アナログテレビ放送停波後のVHF-Low帯(90-108MHz)を利用するマルチメディア放送i-dioの認定基幹放送事業者である。
i-dioは6広域圏と北海道の7放送対象地域でのマルチメディア放送を企図したもので、近畿広域圏の番組編成を担当するものとして設立された。主要株主は、i-dioの統括会社であるジャパンマルチメディア放送(旧・BIC)、ジャパンエフエムネットワーク、エフエム大阪。
2016年(平成28年)に大阪局が、2017年(平成29年)に加古川局が開局。大阪府と兵庫県の各一部で放送を開始した。加古川局は加古川市が導入した災害情報伝達システムV-ALERT[2]対応局[3]であった。
しかし2019年(令和元年)にi-dioは業績不振であることが、エフエム東京のTOKYO SMARTCASTに対する不正な株取引に端を発した粉飾決算により表面化し、大阪マルチメディア放送も赤字が累積。エフエム東京はi-dioの事業継続を断念した。
- 詳細はエフエム東京#不正会計問題を参照
2020年(令和2年)に放送を終了し加古川局のV-ALERT業務のみ継続していた。
2022年(令和4年)にV-ALERT業務も終了して解散。のちに大阪地方裁判所が特別清算の開始を決定した。負債額は約8千5百万円[1]。特別清算は2022年内に終結した[4]。
事業収支
[編集]決算報告資料[5]から抜粋。
年度 | 資産 | 負債 | 資本金 | 資本準備金 | 利益剰余金 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|
平成22年度 | 19,871,533 | 205,000 | 25,800,000 | - | -1,333,467 | 第2期損益計算書[6] |
平成23年度 | 24,095,302 | 205,000 | 25,800,000 | - | -1,909,698 | 第3期損益計算書[7] |
平成24年度 | 23,668,228 | 205,000 | 25,800,000 | - | -2,336,782 | 第4期損益計算書[8] |
平成25年度 | 23,325,081 | 205,000 | 25,800,000 | - | -2,679,919 | 第5期損益計算書[9] |
平成26年度 | 243,260,038 | 11,928,404 | 136,320,000 | 110,520,000 | -15,508,366 | 第6期損益計算書[10] |
平成27年度 | 388,759,032 | 4,223,132 | 227,550,000 | 201,750,000 | -44,764,100 | 第7期損益計算書[11] |
平成28年度 | 477,068,728 | 192,017,197 | 227,550,000 | 201,750,000 | -144,248,469 | 第8期損益計算書[12] |
平成29年度 | 354,048,719 | 158,486,986 | 227,550,000 | 201,750,000 | -233,738,267 | 第9期損益計算書[13] |
平成30年度 | 264,894,262 | 157,752,873 | 227,550,000 | 201,750,000 | -322,161,389 | 第10期損益計算書[14] |
令和元年度 | 56,428,310 | 173,636,759 | 227,550,000 | 201,750,000 | -408,508,449 | 第11期損益計算書[15] |
令和2年度 | 68,644,341 | 85,429,512 | 1,000,000 | - | -17,785,171 | 第12期損益計算書[16] |
令和3年度 | 96,786,627 | 116,258,537 | 1,000,000 | - | -19,471,910 | 第13期損益計算書[17] |
単位は円 |
沿革
[編集]- 2009年(平成21年)10月7日 - 大阪マルチメディア放送株式会社設立[18]
- 2016年(平成28年)
- 2月22日 - 移動受信用地上基幹放送の業務認定を取得[19]。同日に基幹放送局提供事業者VIPが大阪局の免許取得
- 3月1日 - 大阪局開局[20]
- 2017年(平成29年)7月10日 - 加古川局開局[21]
- 2019年(令和元年)12月25日 - ジャパンマルチメディア放送および他の認定基幹放送事業者5社と共に2020年3月31日をもってi-dioを終了[22]、但しV-ALERTは継続[23]と発表
- 2020年(令和2年)
- 2022年(令和4年)
- 2023年(令和5年)1月12日 - 清算結了により登記閉鎖[31]、法人格消滅
脚注
[編集]- ^ a b ラジオ放送「i-dio」の大阪マルチメディア放送が特別清算(大阪マルチメディア放送 新着情報・ニュースリリース 2022年10月7日) - ウェイバックマシン(2022年10月7日アーカイブ分)
- ^ V-ALERT(i-dio) - ウェイバックマシン(2017年3月30日アーカイブ分)
- ^ 兵庫県加古川市(i-dio -V-ALERT導入事例) - ウェイバックマシン(2020年3月1日アーカイブ分)
- ^ 特別清算終結決定の報告(大阪マルチメディア放送 新着情報・ニュースリリース 2022年12月16日) - ウェイバックマシン(2022年12月20日アーカイブ分)
- ^ 決算報告資料(大阪マルチメディア放送 - 会社概要) - ウェイバックマシン(2022年6月22日アーカイブ分)
- ^ 第2期貸借対照表(大阪マルチメディア放送 - 会社概要 2011年3月31日現在) - ウェイバックマシン(2016年3月28日アーカイブ分)
- ^ 第3期貸借対照表(大阪マルチメディア放送 - 会社概要 2012年3月31日現在) - ウェイバックマシン(2016年3月28日アーカイブ分)
- ^ 第4期貸借対照表(大阪マルチメディア放送 - 会社概要 2013年3月31日現在) - ウェイバックマシン(2016年3月28日アーカイブ分)
- ^ 第5期貸借対照表(大阪マルチメディア放送 - 会社概要 2014年3月31日現在) - ウェイバックマシン(2016年3月28日アーカイブ分)
- ^ 第6期貸借対照表(大阪マルチメディア放送 - 会社概要 2015年3月31日現在) - ウェイバックマシン(2016年3月28日アーカイブ分)
- ^ 第7期貸借対照表(大阪マルチメディア放送 - 会社概要 2016年3月31日現在) - ウェイバックマシン(2017年9月8日アーカイブ分)
- ^ 第8期貸借対照表(大阪マルチメディア放送 - 会社概要 2017年3月31日現在) - ウェイバックマシン(2017年9月8日アーカイブ分)
- ^ 第9期貸借対照表(大阪マルチメディア放送 - 会社概要 2018年3月31日現在) - ウェイバックマシン(2020年2月3日アーカイブ分)
- ^ 第10期貸借対照表(大阪マルチメディア放送 - 会社概要 2019年3月31日現在) - ウェイバックマシン(2020年2月3日アーカイブ分)
- ^ 第11期貸借対照表(大阪マルチメディア放送 - 会社概要 2020年3月31日現在) - ウェイバックマシン(2020年6月25日アーカイブ分)
- ^ 第12期貸借対照表(大阪マルチメディア放送 - 会社概要 2021年3月31日現在) - ウェイバックマシン(2021年7月12日アーカイブ分)
- ^ 第13期貸借対照表(大阪マルチメディア放送 - 会社概要 2022年3月31日現在) - ウェイバックマシン(2022年6月22日アーカイブ分)
- ^ V-Lowマルチメディア放送 - ウェイバックマシン(2013年7月7日アーカイブ分)
- ^ 近畿広域圏におけるV-Lowマルチメディア放送の開始 −全国で初めてのV-Lowマルチメディア放送−(近畿総合通信局 報道資料 平成28年2月22日〉(2016年3月3日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ デジタル地上波最高音質!通信料不要!多彩なチャンネル!進化する無料デジタル放送「i-dio(アイディオ)」始まる!〜3月1日(火)12時からプレ放送開始〜 株式会社エフエム東京・BIC株式会社・株式会社VIP・東京マルチメディア放送株式会社(2016年2月29日 ) - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)
- ^ V-Lowマルチメディア放送(i-dio)の放送開始と災害情報伝達に関する実証事業の実施について(加古川市 2017年7月10日) - ウェイバックマシン(2017年9月6日アーカイブ分)
- ^ i-dio 放送終了のお知らせ(i-dio - NEWS 2019年12月25日) - ウェイバックマシン(2019年12月25日アーカイブ分)
- ^ i-dio 放送チャンネル終了のお知らせ(i-dio - NEWS 2019年12月25日 ) - ウェイバックマシン(2020年1月5日アーカイブ分)
- ^ i-dio放送終了のお知らせ(i-dio 2020年3月31日) - ウェイバックマシン(2020年9月2日アーカイブ分)
- ^ a b 廃局についてはVIP#沿革参照
- ^ 資本金及び準備金の額の減少公告(官報令和2年6月22日第275号32頁)
- ^ 基幹放送の廃止のお知らせ(大阪マルチメディア放送 新着情報・ニュースリリース 2022年4月1日) - ウェイバックマシン(2022年4月14日アーカイブ分)
- ^ 解散公告(大阪マルチメディア放送 新着情報・ニュースリリース 2022年7月1日) - ウェイバックマシン(2022年4月14日アーカイブ分)
- ^ 特別清算開始(官報令和4年10月6日第832号27頁)
- ^ 特別清算終結(官報令和4年12月27日第887号25頁)
- ^ 大阪マルチメディア放送株式会社の情報(法人番号公表サイト)
外部リンク
[編集]- 大阪マルチメディア放送 - ウェイバックマシン(2022年11月7日アーカイブ分)