大迫磨崖大日如来坐像
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大迫磨崖大日如来坐像(おおさこまがいだいにちにょらいざぞう)は、大分県豊後大野市千歳町にある磨崖仏である。1976年(昭和51年)3月30日に大分県の有形文化財に指定されている[1][2]。大迫磨崖仏、井田石仏[3]とも呼ばれる。
概説
[編集]高さ5m、幅6mの石窟に嵌め込まれた入母屋造の堂内に鎮座する[4]像高3.2[2]-3.3m[5][6]の大日如来の坐像である。
豊後大野市では唯一の知田火砕流堆積物に彫られた磨崖仏である。知田火砕流堆積物は彫刻しやすい一方、非常にもろいという性質を有しているため、岩壁に大まかな像を彫り、麻等の繊維を混ぜた粘土を厚さ15-20cmを塗って表面を仕上げた石芯塑像又は石胎塑像という珍しい技法で作られている[7][2]。現存する像は塑造部分が江戸時代に修造されたものである[2]。
堂の付近の笹を牛に食べさせると病気よけになるとの伝承があり、地元では牛神として信仰の対象になっている[2]。
沿革
[編集]伝承では日羅が作ったものとされるが、実際の作成年代については、鎌倉時代後期[5][6]、室町時代の1533年(天保2年)頃[2]、室町時代末期から江戸時代初期[4]等の諸説がある。
交通
[編集]脚注
[編集]- ^ 県内の国・県指定文化財 大分県教育委員会
- ^ a b c d e f 大迫磨崖大日如来坐像 日本一の「おんせん県」大分県の観光情報公式サイト
- ^ 梅木秀徳「各駅停車・大分県歴史散歩 ふるさとの駅 (24) バス路線 野津市、田中、長湯、久住」大分合同新聞社、2007年8月10日
- ^ a b 岩男順「大分県磨崖石仏研究:大野郡千歳村大迫大日如来像について」大分縣地方史 (53), 1-21, 1969-03、大分県地方史研究会
- ^ a b 県指定有形文化財《美術工芸品》 豊後大野市
- ^ a b c 大迫磨崖仏大日如来像 全国観るなび 豊後大野市 (日本観光振興協会)
- ^ スポット詳細 大迫磨崖仏 おおいた豊後大野ジオパーク
- ^ 大迫磨崖大日如来坐像 ぶんご大野里の旅公社
外部リンク
[編集]- 大迫磨崖大日如来坐像 ぶんご大野里の旅公社
- 大迫磨崖仏大日如来像 全国観るなび 豊後大野市 (日本観光振興協会)
座標: 北緯32度54分3.2秒 東経131度25分47.2秒 / 北緯32.900889度 東経131.429778度