大浦康介
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大浦 康介(おおうら やすすけ、1951年 - )は、日本のフランス文学・文学理論研究者。京都大学名誉教授。
略歴
[編集]1970年京都市立塔南高等学校卒業。1975年京都大学文学部仏文科卒。1980年同修士課程修了。1981-84年パリ高等師範学校 (École Normale Supérieure, rue d'Ulm) 在学。1986年京都大学大学院博士課程満期退学。パリ第7大学第三課程博士。1986年京都大学助手、1987年甲南女子大学助教授、1989年京都大学人文科学研究所助教授、2004年同教授[1]、2017年定年、名誉教授。1997年フランス政府より教育功労章シュヴァリエ受章。
著書
[編集]編著
[編集]- 『文学をいかに語るか--方法論とトポス』新曜社 1996
- 『哲学を読む-- 考える愉しみのために』(小林道夫、富永茂樹と共編)人文書院 2000
- 『西洋のフィクション・東洋のフィクション Fiction de l'Occident, fiction de l'Orient』(日仏両語版)京都大学人文科学研究所 2010
- 『共同研究 ポルノグラフィー』平凡社 2011
- 『フィクション論への誘い--文学・歴史・遊び・人間』世界思想社 2013
- 『日本の文学理論--アンソロジー』水声社 2017
翻訳
[編集]- ジェラール・ジュネット『フィギュールⅢ』(共訳)水声社 1987
- Kenji Nakagami, La Mer aux arbres morts(Jacques Lallozと共訳) Paris, Fayard 1989
- ピエール・バイヤール『アクロイドを殺したのはだれか』筑摩書房 2001
- ウォルター・ケンドリック『シークレット・ミュージアム--猥褻と検閲の近代』(監修、河田学と共訳)平凡社 2007
- ヤン・アペリ『ファラゴ』河出書房新社 2008
- ピエール・バイヤール『読んでいない本について堂々と語る方法』筑摩書房 2008(ちくま学芸文庫 2016)
論文
[編集]- 大浦康介「Etude sur le roman journal francais」『フランス語フランス文学研究』52号、日本フランス語フランス文学会、1988年、100-115頁、doi:10.20634/ellf.52.0_100、ISSN 04254929、CRID 1390282680780205696。
- 大浦康介「Narrateur e(s)t personnage<II>」『ZINBUN』26号、Jinbun kagaku KenkyushoKyoto University、1992年3月、17-29頁、doi:10.14989/48697、ISSN 0084-5515、CRID 1390290699820676096。
- 大浦康介「ひとはなぜ自分自身のテクストが読めないのか ―テクストの一般性にかんする受容理論的考察―」『人文學報』81号、京都大学人文科学研究所、1998年3月、79-93頁、doi:10.14989/48520、ISSN 0449-0274、CRID 1390853649773894784。
- 大浦康介「ボルノグラフィーにおける言葉と身体-リベルタン小説と猥褻語」『身体のフランス文学-ラブレーからプルーストまで(吉田城・田口紀子編)(京都大学学術出版会)』2006年、346-365頁、CRID 1010000781947015298。
- 「大浦康介教授 略歴・著作目録」『人文學報』112号、京都大學人文科學研究所、2018年6月、139-143頁、doi:10.14989/235921、ISSN 0449-0274、CRID 1390290699821860352。
記念論集
[編集]- 松尾剛「書評 : 『虚実のあわいに』: 大浦康介退職記念論文集」『Stella』39号、九州大学フランス語フランス文学研究会、2020年12月、217-220頁、doi:10.15017/4355461、hdl:2324/4355461、ISSN 0916-6599、CRID 1390290699741519744。