大洲秋登
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大洲 秋登(おおす あきと、1922年9月30日 - 2008年6月17日)は、日本の詩人。「VOUクラブ」所属、「びわの実学校」同人。赤い鳥文学賞受賞。
来歴
[編集]1922年(大正11年)、広島県安芸津町(東広島市)に生まれる。広島県立忠海中学校を経て、早稲田大学文学部独文科卒業。大学の先輩で児童文学者の前川康男と親交があった。郷里の広島で、洋品店や教材販売業を営みながら、詩作をつづける。1949年から北園克衛主宰の「VOUクラブ」に所属し、雑誌『VOU』などに前衛的な詩を寄稿。1959年、詩集『密着した時間』を出版。その後、坪田譲治創刊の童話雑誌『びわの実学校』を中心に「少年詩」を寄稿し、それらを集めて詩集を出版。1995年、『ドミノたおし』で、第25回赤い鳥文学賞、第6回少年詩賞を受賞[1][2]。
著書
[編集]- 『密着した時間』(詩集)、VOUクラブ、1959年。(装幀:北園克衛)
- 『硬化するゼロ』(詩集)、季節社、1966年。(後書き:清水俊彦)
- 『ぼくはイルカになって』(少年詩集)、かど創房、1990年。(挿画:やべみつのり)
- 『ドミノたおし』(少年詩集)、かど創房、1994年。(挿画:やべみつのり)
- 『たちあがれ』(少年詩集)、かど創房、2000年。(挿画:やべみつのり)
- 『あおくかがやいて』(詩集)、かど創房、2004年。(挿画:Sho・清水詔子)
寄稿先
[編集](国会図書館オンラインでの検索結果などによる)
- 『VOU』、VOUクラブ、1949年-1960年。
- 『青ガラス』3号、VOUクラブ、1953年。
- 『VOU ANNUAIRE 1954』、VOUクラブ、1954年。
- 『鋭角・黒・ボタン:1958年・アヴァンギャルド詩集』前衛詩人協会、1958年。
- 『びわの実学校』(びわの実学校編集室)
- 『びわの実ノート』(びわの実ノート編集室)
- 『「赤い鳥」通信』(鈴木三重吉赤い鳥の会)
- 『日本児童文学』(日本児童文学者協会)
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『中国新聞」1995年7月4日、社会面。
- 『読売新聞』1995年8月15日、「顔」欄。
- 菊永謙「大洲秋登の詩集--固有な幻影を求めて」(『日本児童文学』1996年2月号)