大河千弘
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大河 千弘(おおかわ ちひろ、1928年1月3日 - 2014年9月27日)は、日本の物理学者。長らくアメリカ合衆国で活動した。
経歴
[編集]石川県金沢市に生まれる。旧制石川県立金沢第一中学校4年修了、旧制第四高等学校卒業。1955年に東京大学理学部物理学科を卒業後、アメリカ中西部大学共同研究所に留学。その後、欧州原子核研究機構(CERN)の研究員などを経て、ゼネラル・アトミックス社の研究員になる[1]。
日本原子力研究所の核融合反応装置の開発に参加し、1969年に水素プラズマの閉じ込め実験に成功した原研核融合トーラス第一号(JET-1)装置を完成させる。この装置は、開発に貢献した大河の名を冠して大河トーラスと呼ばれた[2]。1979年アメリカ物理学会のJames Clerk Maxwell Prize for Plasma Physics受賞。
2014年9月27日、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ市内の自宅で死去。86歳。
脚注
[編集]- ^ 玉野輝男 (2014年). “追悼 物理学界の巨星大河博士を偲ぶ”. Journal of Plasma and Fusion Research Vol.90, No.12. 2020年10月2日閲覧。
- ^ 「プラズマを封鎖 原研のトーラス1号 基礎実験に成功」『朝日新聞』昭和44年8月29日朝刊、12版、14面