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大江清言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大江 清言(おおえ の きよとき)は、平安時代中期の貴族氏姓弓削朝臣のち大江朝臣伊予権守大江千古の孫にあたる大隅守・大江仲宣の子。官位は従五位下薩摩守

経歴

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一条朝にて、文章生から民部少録を経て、長保3年(1001年)正月に権少外記に補せられる。同年7月に少外記、長保5年(1003年)大外記と外記にて昇任され、長保6年(1004年巡爵により従五位下周防権介に叙任されて地方官に転じた。またこの間の長保5年(1003年)に弓削朝臣から大江朝臣への改姓を許されている。

その後、一条朝末の寛弘6年(1009年薩摩守に任ぜられるが、長和2年(1013年)秋の任期満了を前に、4月に辞表を提出して任を解かれている。

官歴

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注記のないものは『外記補任』による。

系譜

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尊卑分脈』による。

脚注

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  1. ^ 『尊卑分脈』
  2. ^ 『本朝世紀』
  3. ^ 『権記』
  4. ^ a b 『御堂関白記』
  5. ^ 陽明文庫本『後拾遺和歌抄』の大江公資歌脚注「母儀同三司家女房」による。

参考文献

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  • 井上幸治『外記補任続群書類従完成会、2004年。ISBN 4797107235全国書誌番号:20720129https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007586899-00 
  • 宮崎康充, 遠山久也『國司補任』続群書類従完成会〈第4: 永延元(987)年-延久5(1073)年〉、1989年。全国書誌番号:90053822 
  • 福井迪子「大江嘉言考 : 詠歌活動とその交友」『語文研究』第34巻、九州大学国語国文学会、1972年12月、16-31頁、doi:10.15017/12169hdl:2324/12169ISSN 0436-0982