大気光学現象
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(大気光象から転送)
大気光学現象(たいきこうがくげんしょう)とは、大気そのものや、大気中の水滴や氷晶(雲や霧など)によって、太陽または月の光が反射、屈折、回折などを起こすことによって見える光学現象一般を指す。大気光象 (たいきこうしょう)、気象光学現象 (きしょうこうがくげんしょう) とも呼ぶ。
光の経路や氷晶の形などによる分類は目安を示した。複雑なものや観測例が少ないものに関しては、分類が不正確な場合がある。
大気そのものによる
[編集]- ※空 - 空の色などに関して。夜の空に関しては夜を参照。
- 朝焼け、夕焼け
- ブルーモーメント
- 薄明
- グリーンフラッシュ
- 大気光
- 影 - 大気だけではなく、物体によって起こされる。
- 地球影、雲陰
- 蜃気楼
- 陽炎
- 大気差(大気レンズ) - 大気の高度により屈折率が異なる関係などで、天体が実際よりも少し浮き上がって見える。
水滴による
[編集]- 虹
- 彩雲
- 光冠(光環、コロナ、オーレオール)
- ブロッケン現象(光輪、グローリー;ブロッケンの妖怪、御来迎)
- 薄明光線(光芒;天使の梯子、ヤコブの梯子、レンブラント光線)
- 反薄明光線(裏後光)
- ハイリゲンシャイン (en:Heiligenschein) - 天体の写真を撮影する際の衝効果と同じ。地球上で微水滴などによって起こるものをこう呼ぶ。
- 稲田の後光は、特に珍しくないが、同様の現象で、水滴による光の屈折による。別名。「山の御光」、「海の御光」、「露の後光」。
氷晶による
[編集]屈折
[編集]六角柱氷晶
- 暈(ハロ、白虹)
- 外接ハロ - 太陽高度によって、外接ハロかタンジェントアークのどちらかが出現する。
- ラテラルアーク(接線弧)
- パリーアーク
- サンベックス型上部パリーアーク
- サンケーブ型上部パリーアーク
- サンベックス型下部パリーアーク
- サンケーブ型下部パリーアーク
- パリーラテラルアーク(テープアーク)
- 上部パリーラテラルアーク
- 下部パリーラテラルアーク
六角板氷晶
20面体氷晶
- 9度ハロ
- 35度ハロ
- このほかにも、18度、20度、23度、24度などのハロがある。
反射
[編集]六角柱・六角板氷晶
六角板氷晶
六角柱氷晶
反射と屈折
[編集]六角板氷晶
- 120度幻日
- 映環天頂アーク - 環天頂アークに対応し、水平線下に対称に現れる。
- 映環水平アーク - 環水平アークに対応し、水平線下に対称に現れる。
- 映幻日
- 映幻日環
- カーンアーク - 必ず環天頂アークと同時に出現する。
六角柱氷晶
氷晶の回転
[編集]六角板氷晶
これ以外の複雑な機構
[編集]などがある。
氷晶によるが機構は不明
[編集]板氷晶
- リリェクヴィストの幻日 (Liljequist parhelion)
- リリェクヴィストの映幻日 (Liljequist subparhelion)
氷雪による
[編集]- シルバンシャイン (Sylvanshine) - 夏の間や雪に覆われた時期の森林などで、光の再反射によって周囲がごく薄く照らされる現象。名称自体は広く知られていない。
- 氷映 (Ice Blink) - 雪原や氷河などに反射した光が雲に映るなどして見える白い光。
参考文献
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関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 天空博物館
- 空の輝き:空と太陽に関わる現象(気象光学現象)
- ハロの分類
- Atmospheric Optics 大気光学現象の解説と写真
- Halo Key 大気光学現象(ハロ)の詳細な分類
- World database of rare halos 希少な大気光学現象の観測記録データベース