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ダイニック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大平製紙から転送)
ダイニック株式会社
DYNIC CORPORATION
種類 株式会社
市場情報
本社所在地 日本の旗 日本
105-0004
東京都港区新橋六丁目17番19号
(新御成門ビル)
本店所在地 615-0812
京都府京都市右京区西京極大門町26番地
(ニックレジデンス京都 1階)
設立 1919年8月18日
業種 繊維製品
法人番号 1130001001198 ウィキデータを編集
事業内容 各種クロス、各種印刷・印字用素材、各種ファンシー商品、各種壁装材・床材、各種フィルター、産業用ターポリン、衣料用芯地、食品容器用アルミ箔・フィルムなどの製造・加工および販売
代表者 大石義夫(代表取締役社長)
資本金 57億9565万円
(2016年3月31日現在)
売上高 単体278億円、連結411億円
(2016年3月期)
純資産 単体166億円、連結175億円
(2016年3月31日現在)
総資産 単体459億円、連結521億円
(2016年3月31日現在)
従業員数 単体599名、連結1,402名
(2016年3月31日現在)
決算期 3月31日
外部リンク https://www.dynic.co.jp/
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ダイニック株式会社は、各種クロス類・コンピュータリボン・床材・衣料芯地・不織布ビニルクロスの製造・販売を手がける企業。本社は京都府京都市右京区東京都港区に置く。

概要

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書籍装幀用クロス(ブック・バインディング・クロス)のトップメーカーとして知られる。不織布やビニル製品にも進出し、最近では情報関連や車輛関連にも注力、コンピュータリボンやインクリボン、自動車の内装材、空調フィルターなどの分野でも伸びている。ユニークなところでは、携帯電話や音楽プレーヤーなどに使用される有機EL装置内になくてはならない除湿シートなどの新分野も生まれている。

子会社14社、関連会社3社とともにグループを構成する。

沿革

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  • 1919年大正8年)- 京都市西陣にて日本クロス工業として創立する。ブック・バインディング・クロスの生産を開始する。
  • 1928年昭和3年)- 天神川工場(京都府葛野郡京極村字川勝寺小字宮ノ東1)を建設する。
  • 1929年(昭和4年)- 天神川工場を拡大、本社工場として、西陣から全面移転する。
  • 1932年(昭和7年)- タイプライターリボンの生産を開始する。
  • 1948年(昭和23年)- 東京出張所を開設。
  • 1949年(昭和24年)- ビニル製品の生産を開始する。
  • 1951年(昭和26年)- 株式を上場。
  • 1952年(昭和27年)- 東京工場を建設する。
  • 1956年(昭和31年)- 狭山工場を建設する(1996年に埼玉工場に統合)。不織布事業に進出。
  • 1957年(昭和32年)- 不織布の生産を開始する(国産初)。
  • 1964年(昭和39年)- 深谷工場を建設する。
  • 1966年(昭和41年)- 織物接着芯地の生産を開始する(国産初)。
  • 1967年(昭和42年)- 台湾科楽史工業股份有限公司を設立。
  • 1968年(昭和43年)- 「レクトラシール」の技術契約を締結。
  • 1970年(昭和45年)- 真岡工場竣工。
  • 1973年(昭和12年)
    • 「ニックセブン」を開発。
    • NC STAFLEX CO.,PTE.,LTD(シンガポール)を設立。
  • 1974年(昭和49年)- ダイニック株式会社に商号変更。
  • 1978年(昭和53年)5月 - 京都工場の、滋賀工場への全面移転が完了[1][注釈 1]
  • 1982年(昭和57年)- 京都および東京の2本社制を採る。
  • 1996年(平成8年)- 深谷工場を拡大。東京工場を集約移転して、埼玉工場とする。
  • 2003年(平成15年)- 大平製紙[注釈 2]を吸収合併する。
  • 2011年(平成23年)
    • 東京本社・埼玉工場において「FSC/CoC認証」を取得。
    • 東京本社およびグループ2社が新橋新御成門ビルに移転。
  • 2016年(平成28年)- 王子工場、食品用のアルミ箔蓋材と塗工紙の製造において「FSSC 22000英語版認証」を取得。
  • 2019年(令和元)- 創立100周年を迎える
  • 2020年令和2年)-「ダイニック100年史」を刊行する。
  • 2021年(令和3年)- 京都本社事務所を1階に開設した「ニックレジデンス京都」が完成。

グループ

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国内
  • ダイニック・ジュノ株式会社
  • 大和紙工株式会社
  • ニックフレート株式会社
  • ダイニックファクトリーサービス株式会社
  • オフィス・メディア株式会社
  • 大平産業株式会社
海外
  • 台湾科楽史工業股份有限公司
  • NC STAFLEX CO.,PTE.,LTD.
  • DYNIC(HK) LTD.
  • DYNIC USA CORP.
  • THAI STAFLEX CO.,LTD.
  • DYNIC(U.K)LTD.
  • 大連大尼克辧公設備有限公司
  • 昆山司達福紡織有限公司
  • 達妮克国際貿易(上海)有限公司

主な商品

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  • 出版用途
    • 書籍装丁用クロス
    • 教科書用クロス
  • 文具紙製品用途
    • パッケージ用クロス
    • ファイル・バインダー用クロス
    • 手帳用クロス
    • ノベルティグッズ
  • 情報関連用途
    • 銀行通帳用クロス
    • 印字記録用品(インクリボン、熱転写リボンなど)
    • 印刷用フィルム
    • 磁気製品
    • 名刺・葉書プリントシステム
    • 有機EL用水分除去シート
  • 衣料用途
    • 表示ラベル用素材
    • 接着芯地
    • 不織布芯地
  • インテリア用途
    • 不織布床材(ニードルパンチカーペット)
    • タイルカーペット
    • 人工芝
    • 壁装材(壁紙)
    • 養生材
    • ブラインド
  • 産業用途
    • ターポリン
    • テント材
    • 土木用シート
    • フィルター
  • 車輛関連用途
    • 自動車内装材(天井材、カーペット、ドア、シート材など)
    • エンジンフィルター
  • 生活資材用途
    • 介護・健康器機用素材
    • 消臭・脱臭素材
    • 食品用包材
  • 環境保全用途
    • 抗菌加工製品
    • リサイクル(トナーカトリッジなど)
    • 生分解プラスチック

その他

脚注

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注釈

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  1. ^ 京都工場のうち西工場跡は京都市に売却され、1980年(昭和55年)に京都市立西京極中学校が開校した。
  2. ^ 1937年(昭和12年)、大平加工製紙株式会社として設立。その後1943年(昭和18年)に大平製紙株式会社に社名変更した。

出典

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  1. ^ 「京都工場の滋賀移転」”. www.dynic.co.jp. 2024年1月20日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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