大島良雄
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大島 良雄(おおしま よしお 1911年1月29日 - 2005年1月11日)は、日本の医学者。日本アレルギー学会名誉会員、東京大学名誉教授、埼玉医科大学名誉病院長。
経歴
[編集]1911年(明治44年)、北海道札幌市に生まれる。父は農学者の大島金太郎であった。1926年(昭和2年)官立東京高等学校理科2類入学、1930年(昭和5年)東京帝国大学医学部医学科入学。1934年(昭和9年)大学付属病院物療内科に入局。1940年(昭和15年)論文「酸性泉の人体に及ぼす影響について」により、医学博士の学位を授与される。1944年(昭和19年)岡山大学教授となり、終戦直前の1945年(昭和20年)陸軍軍医少尉となる。第二次世界大戦後は、岡山医科大学放射能泉研究所(現、岡山大学病院三朝医療センター)所長となる[1]。1947年(昭和22年)11月27日、三朝温泉に昭和天皇の戦後巡幸があり、昭和天皇に放射能泉について進講する機会を得る。興味を示した天皇に対し、翌日、浴室で放射能測定実験を披露した[2]。
1950年(昭和25年)三朝分院院長、1953年(昭和28年)信州大学医学部第二内科教授、1955年(昭和30年)朿京大学医学部物療内科教授、1968年(昭和43年)東京大学医学部付属病院長。1970年(昭和45年)同大定年退職。1971年(昭和46年)埼玉医科大学教授、同大学付属病院院長。この間、日本アレルギー学会、日本リウマチ学会、目本リハビリテーション医学会、日本温泉気候物理医学会、日本温泉科学会、日本結合組織学会、国際リウマチ学会の各会長を務めた。
著作
[編集]- 『温泉療養』創元社 1956年
- 『アレルギー』(木村義民、野口義圀との共編)金原出版 1957年
- 『内科学』(長谷川弥人, 上田泰との共編)医学書院 1962年
- 『臨床アレルギー学』(共編)朝倉書店 1967年
- 『病気別・全国療養温泉ガイド』(山本鉱太郎 共著)実業之日本社 1968年
授賞歴
[編集]- 1983年(昭和58年) 勲二等瑞宝章
脚注
[編集]- ^ “追悼 大島良雄先生を偲んで” (2005年). 2024年12月20日閲覧。
- ^ 宮内庁『昭和天皇実録第十』東京書籍、2017年3月30日、547頁。ISBN 978-4-487-74410-7。