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大地と海の歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『大地と海の歌』
ハンブル・パイスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ハードロックブルースロック
時間
レーベル A&Mレコード
プロデュース グリン・ジョンズ
専門評論家によるレビュー
ハンブル・パイ アルバム 年表
タウン・アンド・カントリー
(1969年)
大地と海の歌
(1970年)
ロック・オン
(1971年)
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大地と海の歌』(原題:Humble Pie)は、イギリスのロック・バンド、ハンブル・パイ1970年に発表した3作目のスタジオ・アルバムA&Mレコード移籍第1弾アルバムに当たる。

解説

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オーブリー・ビアズリー「The Stomach Dance」

デビュー当時の所属レーベル「イミディエイト・レコード」の倒産に伴い、バンドはディー・アンソニー英語版をマネージャーとして迎え、アンソニーの助力によりA&Mとの契約を得た[1]ピーター・フランプトンによれば、本作をプロデュースしたグリン・ジョンズは、バンドの過去の作品に関して「君達の強みが完全には出ていない」と主張し、スティーヴ・マリオットがボーカリスト、フランプトンがギタリストという役割分担を明確化させたという[2]。なお、フランプトン自身は2016年のインタビューで、この件に関して「バンドの中の誰も、スティーヴがより多く歌うことに対しては問題ないと思っていたよ」と語っている[2]

ジャケットに使用された絵は、オーブリー・ビアズリーが『サロメ』の挿絵として描いた作品「The Stomach Dance」である[3]

Jim Newsomはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け、「大地と海の歌」に関して「ピーター・フランプトンが1970年代後半にソロ・アーティストとしてミリオン・ヒットを飛ばすこととなる、アコースティック・ギターを基本としたサウンドの青写真」、「スネイク・ルンバ」及び「レッド・ライト・ママ、レッド・ホット!」に関して「翌年のフランプトン脱退以降、スティーヴ・マリオット主導となっていくバンドの、ハードロック的な方向性を示している」と評している[4]

収録曲

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  1. リヴ・ウィズ・ミー - Live with Me (Humble Pie) – 7:55
  2. オンリー・ア・ローチ - Only a Roach (Jerry Shirley) – 2:49
  3. スネイク・ルンバ - One Eyed Trouser Snake Rumba (Humble Pie) – 2:51
  4. 大地と海の歌 - Earth and Water Song (Peter Frampton) – 6:18
  5. アイム・レディー - I'm Ready (Humble Pie / Words by Willie Dixon) – 4:59
  6. スキントのテーマ - Theme from Skint (See You Later Liquidator) (Steve Marriott) – 5:43
  7. レッド・ライト・ママ、レッド・ホット! - Red Light Mama, Red Hot! (Humble Pie / Words by S. Marriott) – 6:16
  8. スウィート・ヴァイン - Sucking on the Sweet Vine (Greg Ridley) – 5:46

参加ミュージシャン

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アディショナル・ミュージシャン

脚注・出典

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  1. ^ Ankeny, Jason. “Humble Pie - Biography & History”. AllMusic. 2018年3月12日閲覧。
  2. ^ a b Levine, Gary (2016年9月29日). “Weekly Chat: Peter Frampton Serves Up Humble Pie to the Lee Herald”. Lee Herald. 2018年3月12日閲覧。
  3. ^ Coulthart, John (2008年9月9日). “Aubrey Beardsley's musical afterlife”. 2018年3月12日閲覧。
  4. ^ Newsom, Jim. “Humble Pie - Humble Pie”. AllMusic. 2018年3月12日閲覧。