大倉山 (神戸市)
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座標: 北緯34度41分11.2秒 東経135度10分21.9秒 / 北緯34.686444度 東経135.172750度 大倉山(おおくらやま)は、兵庫県神戸市中央区にある小丘である[1]。大部分が大倉山公園となっている。
名称は明治維新の中で御用商人として活躍し一代で財閥を築いた大倉喜八郎が、安養寺山の約八千坪の土地を買い取り、その後神戸市に寄贈したことに由来している[2][3][4]。
概要
[編集]兵庫県神戸市中央区の西部に位置し、住居表示上は楠町7丁目に属する。古くは、安養寺山と称されていた[5]。大倉山公園や神戸市立中央図書館、楠寺と呼ばれる広厳寺、安養寺があり、東側には宇治川が流れている[6][7]。
標高はかつて55.7mとされたようだが[2][8]、山頂を削って公園や野球場にしたため、現在では41m程度である[3][9]。
「大倉山」の名称は、「地下鉄大倉山駅」、「大倉山ゾーン」[10]、「大倉山線(都市計画道路)」[11]、「大倉山交番」[12]など、必ずしも楠町に限定されず、よく知られた分かりやすい地名として行政機関その他で使用されている。
大倉山ゾーン
[編集]神戸市は、神戸らしい都市景観を形成している地域や形づくっていくべき地域を、都市景観条例に定める「都市景観形成地域等」に指定しており、1985年(昭和60年)に神戸駅・大倉山都市景観形成地域を指定した。
その後、景観法の制定に伴い、同地域は2006年(平成18年)に景観法の定める「景観計画区域」に移行している。この中の大倉山ゾーンについては、建築物等の意匠や高さおよび幅の制限などが設けられている。大倉山ゾーンは、大倉山のある楠町から神戸駅に向かって橘通、多聞通を含む地域として設定されている[10]。
写真
[編集]- 2007年(平成19年)1月の大倉山遠景(写真中Aの部分)[13]。写真中Bの部分は神戸市立山の手小学校校舎。写真中Cの部分は神戸海洋気象台跡地。Aの上の四角く白い大きな建物は神戸大学医学部附属病院。
- 1982年4月の大倉山遠景(写真中Aの部分)[13]。2007年のBの神戸市立山の手小学校は、この時点では神戸市立生田中学校。
脚注
[編集]- ^ データ作成:2010.3 神戸大学附属図書館 神戸又新日報 1935.7.24(昭和10)
- ^ a b 『角川日本地名大辞典 28 兵庫県』(1988.10.8 初版発行) P286 “大倉山<中央区>”
- ^ a b 「大倉山」の解説 KOBEの本棚 最終更新日 1996年9月20日 -神戸ふるさと文庫だより- 第20号 1996年9月20日 編集・発行 神戸市立中央図書館
- ^ 創立者 大倉喜八郎 東京経済大学 - ウェイバックマシン(2010年8月5日アーカイブ分)
- ^ 神戸兵庫名勝絵図(明治19年(1886年))神戸中央図書館デジタルアーカイブズ
- ^ 廣嚴寺(楠寺) 瑠璃光苑
- ^ 浄土宗 大悲山 安養寺
- ^ 神戸大学電子図書館 神戸関係の資料と地図 日本海軍による第百号海図「神戸港」(1895年(明治28年)) で、拡大すると安養寺山の山頂のマークのところに177呎(フィート)(53.9m)の記載が見える。角川日本地名大辞典の55.7mとは合わないが、近い数字と見ることはできる。
- ^ mapion地図神戸大倉山(右クリックで標高が表示される)
- ^ a b 「神戸駅・大倉山都市景観形成地域」神戸市 都市計画総局 計画部 まちのデザイン室 2013年9月23日閲覧 - ウェイバックマシン(2013年9月26日アーカイブ分)
- ^ 神戸市ホームページ 公報3301号 - 20130305 - ウェイバックマシン
- ^ 兵庫県 生田 警察署 警察署管内の交番の名称、所在地一覧
- ^ a b 神戸 諏訪山公園 金星台からの展望 2013/08/20 - ウェイバックマシン(2013年9月26日アーカイブ分)
関連項目
[編集]- 大倉喜八郎
- 伊藤博文
- 大倉山駅 (兵庫県)
- 宇治川
- 広厳寺
- 楠町 (神戸市)
- 中央区 (神戸市)
- 神戸大学#大倉山祭
- 大倉山公園_(横浜市) - 当園とは別の大倉性の人物に由来する同名の公園。