多元宇宙の帝国
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多元宇宙の帝国 | ||
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著者 | Keith Laumer | |
発行日 | 1962 | |
発行元 | Ace Books | |
ジャンル | Science fiction | |
国 | United States | |
言語 | English | |
形態 | 文学作品 | |
ページ数 | 133 | |
次作 | The Other Side of Time | |
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『多元宇宙の帝国』(たげんうちゅうのていこく、原題:Worlds Of The Imperium)は、アメリカ合衆国の作家キース・ローマーによるSF小説[1]。 もともとは、1961年2月から4月の「想像力の幻想的な物語」に登場したもの。 翌年には、 マリオン・ジマー・ブラッドリーにより、エース・ブックスから「 Ace Double with the Stars from the Stars 」として出版された[2]。
あらすじ
[編集]ストックホルムの街中を歩いていたブライオン・ベイヤードは、一日中、何者かに尾行されていることに気づいた。追っ手を振り切ろうとして階段を踏み外した彼は、3人の男に囲まれてしまった。1人が取り出したボンベのガスを嗅いで、彼は気絶した。
気がついたのは見知らぬ部屋の中。しかも振動と音がして、動いているようだった。彼を尋問しに現れたのはウインター大尉と名乗る男で、大尉は国際関係と西暦1900年前後の歴史に特に興味を持っていた。大尉は様々な人名や国名を言ってきたがベイヤードが聞いたことのないものが多かった。ここはストックホルムだが、別のストックホルムに座標に沿って移動中だともいう。連れていかれた帝国世界では、リヒトホーフェン、ベイル、ゲーリングと名乗る男たちにも質問された。
ベイヤードがいた世界は、暗い島国3 (BI3 :Blight Insular 3)と呼ばれているらしい。この世界は、暗い島国2 (BI2)からの侵略に悩まされており、それを防ぎたいともいう。BI2の独裁者の写真を見せられた彼は驚いた。それはベイヤードとそっくりだった。名前も、ブライオン・ベイヤード1世である。
帝国側の作戦は、座標移動でBI2の独裁者の官邸にベイヤードを送り込み、独裁者を暗殺して彼に成り代わってもらうことだった。彼は作戦に参加することに決め、BI2世界について講義を受け、官邸の構造を学び、顔を痩せさせるための食事制限をした。準備が整ったベイヤードは武器を持ち、密かに官邸の廊下に送りこまれた。
主な登場人物
[編集]- ブライオン・ベイヤード - もとアメリカの外交官。帝国の情報局大佐。
- ウインター - 帝国の情報局大尉。ベイヤードを最初に尋問した。
- リヒトホーフェン - 帝国の情報局長官。男爵の爵位を持つ。
- ベイル - 帝国の警視総監。
- ヘルマン・ゲーリング - 帝国でベイヤードの世話をした男。
- バーブロ・ランディン - ベイヤードの帝国世界での恋人。
- ベイヤード1世 - BI2世界の独裁者。顔はベイヤードと瓜二つ。
書誌情報
[編集]『多元宇宙の帝国』 矢野徹訳 ハヤカワ文庫SF SF293 1978年5月31日発行
続編
[編集]この小説の続編は3つある。The Other Side of Time (1965)、 Assignment in Nowhere (1968)、 Zone Yellow (1990)である。