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外耳道外骨腫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Surfer's ear
Exostoses in the ear canal, as seen through otoscopy
概要
診療科 ENT surgery
分類および外部参照情報

外耳道外骨腫英語: external auditory canal exostosis)は、冷水による慢性的な刺激により外耳道に骨性隆起が生じるものである。

サーファーに多くみられることから、サーファズイヤー(英語: surfer's ear)とも呼ばれる。

疫学

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男性に多い。多発性、両側性が多い。病変は両側性でも、症状は8割が片側性である。

サーファーではアマチュアよりプロの方が発生頻度が高く、特に経験年数15年以上のサーファーや、寒冷な海でサーフィンを行う者に多い[1]

日本でのサーファーの報告は1983年が最初であるが[2]、それ以前から潜水漁師に多いことが知られていた[3][4]

またサウナ常用者にも多いという報告があり、サウナとその後の水風呂による温度刺激が原因と考えられている[5]

症状

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耳鳴難聴・外耳炎などをきたすことがある。

診断

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視診で外耳道の狭窄を認める。画像検査CTが有用で、外耳道に広基性の骨性隆起を認める。

出典

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  1. ^ Kroon, David F.; Lawson, M. Louise; Derkay, Craig S.; Hoffmann, Karen; McCook, Joe (2002-05). “Surfer's Ear: External Auditory Exostoses are More Prevalent in Cold Water Surfers” (英語). Otolaryngology–Head and Neck Surgery 126 (5): 499–504. doi:10.1067/mhn.2002.124474. ISSN 0194-5998. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1067/mhn.2002.124474. 
  2. ^ 飯野ゆき子ほか (1983). “Surfer's ear (外耳道exostosis) の1症例”. 耳喉 55 (12): 1009-1012. doi:10.11477/mf.1492209707. 
  3. ^ Shibata, Y.; Yamanobe, M. (1953). “A Study of Exostosis of the External Auditory Canal”. Nippon Jibiinkoka Gakkai Kaiho 56 (5): 366–369. doi:10.3950/jibiinkoka.56.366. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka1947/56/5/56_5_366/_article. 
  4. ^ Ohgaki, Tohru; Nigauri, Tomohiko; Okubo, Jin; Komatsuzaki, Atsushi (1992). “Exostosis of the External Auditory Canal and Sensorineural Hearing Loss in Professional Divers”. Nippon Jibiinkoka Gakkai Kaiho 95 (9): 1323–1331,1477. doi:10.3950/jibiinkoka.95.1323. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka1947/95/9/95_9_1323/_article. 
  5. ^ 後藤隆史ほか (2013). “サウナ習慣者に発症した高温,冷水反復刺激が誘因と思われる外耳道外骨腫の3症例”. 日本耳鼻咽喉科学会会報 116 (11): 1214–1219. doi:10.3950/jibiinkoka.116.1214. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/116/11/116_1214/_article/-char/ja/.