増井和子
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増井 和子(ますい かずこ、1933年 - 2018年5月28日)は、日本のジャーナリスト、料理研究家、ワイン研究家。 娘は同じく料理研究家の増井千尋。
人物・来歴
[編集]1952年福岡県立修猷館高等学校を経て[1]、津田塾大学卒業[2]。
文藝春秋の編集者として活躍後[3]、ジャーナリストとして料理やモードの分野を手掛け、雑誌『暮しの手帖』や、資生堂の企業誌『花椿』などにエッセイを連載[4]。1972年よりパリに在住。暮しの手帖パリ駐在員として寄稿する傍ら、フランス料理や、フランスワイン、フランスチーズなどの文化に魅せられ、フランス各地を訪問、取材し、著書を出版した。その後、日本の料理文化を世界に広めるパイオニアとして、広い分野で活躍した[3]。
2009年、長年にわたってフランスの食文化を世界に紹介した功績により、フランス政府農事功労章シュヴァリエを受章[4]。
著書
[編集]- 『パリから―娘とわたしの時間』新潮社 1981/02/01. NCID BN05196925
- 『パリの味―シェフたちは芸術家』文藝春秋 1985/10/01. NCID BN09101942
- 『7つの国境』新潮社 1988/11/01. NCID BN02942937
- 『ワイン紀行』文藝春秋 1991/09/01. NCID BN06905819
- 『ワインが知りたくて』駿河台出版社 2005/06/01. NCID BA73438287
共著
[編集]- 『チーズ図鑑』文藝春秋 山田友子、本間るみ子共著 1993/11/01. NCID BN10097682
- 『5番テーブルに四季』駿河台出版社 ヤニック・アレノ共著. NCID BB03900701 2010/02/01
- 『高田賢三 ファッションデザイン画アーカイブス』玄光社 高田賢三、増井千尋共著 ; 後藤由美訳2021/02/27. NCID BC05819088
フランス語
[編集]- 『Encyclopédie des fromages - guide illustré de plus de 350 fromages de toutes les régions de France』 Gründ 1998/03/17
- 『TOUT SUSHI』 Octopus 2004/12/03
- 『Les fromages』 Gründ 2005/09/14
- 『4 saisons à la table N°5: Le Meurice Paris』 Glénat 2006/12/06
- 『Alléno 101 créations culinaires』 Glénat 2009/11/25
- 『Fromages de France』 Gründ 2012/04/19
英語
[編集]娘 増井千尋の書籍
[編集]- 増井千尋、フィリップパントコート共著『フランスサラダ』駿河台出版社 (2008)ISBN 978-4411003980
- 小林圭共著 リチャード・ホートン撮影『Kei』Tetra Folio(2014)ISBN 978-2812309359
- 小林圭共著 リチャード・ホートン撮影『Kei 2』Tetra Folio(2019)ISBN 978-2812318603
- 小林圭共著 リチャード・ホートン撮影『Kei 3』(2022)Groupe FlammarionISBN 978-2080256157
- 吉武広樹共著 リチャード・ホートン撮影『Sola』Editions du Chene(2016)ISBN 9782812315305
脚注
[編集]- ^ 東京修猷会会報 第16号 2頁 海外で活躍する修猷生(東京修猷会、2004年)
- ^ 『修猷館同窓会名簿 修猷館創立195年記念』(修猷館同窓会、1980年)同窓会員257頁
- ^ a b 増井和子『ワインが知りたくて』(駿河台出版社 2005年) 著者プロフィール
- ^ a b 朝日新聞 パリ在住のジャーナリスト、増井和子さんが死去(2018年5月30日付)[リンク切れ]
外部リンク
[編集]- chihiromasui (@chihiromasui) - Instagram - 娘増井千尋のインスタグラム