塩化ウラン(V)
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塩化ウラン(V) | |
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塩化ウラン(V) | |
別称 五塩化ウラン Uranium pentachloride | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 13470-21-8 |
構造 | |
結晶構造 | 単斜晶 |
空間群 | P21/n (No.14、position 2) |
格子定数 (a, b, c) | a = 7.99 Å,b = 1.069 Å,c = 8.48 Å |
特性 | |
化学式 | UCl5 |
モル質量 | 415.29 g/mol |
外観 | 赤褐色微結晶[1] |
密度 | 3.81 g/cm3[2] |
水への溶解度 | 反応 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
塩化ウラン(V)または五塩化ウランは化学式 UF5で表されるウランと塩素の化合物である。
生成
[編集]塩化ウラン(V)は酸化ウラン(VI)と四塩化炭素を反応させると生じる[1]。
また、塩化ウラン(IV)を550 ℃で塩素化しても得られる[1]。
性質
[編集]塩化ウラン(V)は赤褐色の微結晶粉末、または金属光沢をもつ黒赤色結晶である。塩化ウラン(IV)とは対照的に水溶性である。吸湿性が強く、水や熱によって塩化ウラン(VI)と塩化ウラン(IV)に分解する。アルコール、アセトン、ジエチルエーテル、ジオキサンなどの有機溶媒と反応する。四塩化炭素、二硫化炭素、塩化チオニルとは反応せず溶解する。α相は単斜晶系で空間群 P21/n(No.14、position 2)に属し、格子定数は a = 799 pm、b = 1069 pm、c = 848 pm で β = 91,5°である[1]。一方、四塩化炭素やジクロロメタンで塩化ウラン(VI)を結晶化させるとβ相の塩化ウラン(V)が生じ、これは三斜晶系で空間群 P1 (No. 1) に属する[2]。
脚注
[編集]- ^ a b c d Georg Brauer (1975). Handbuch der Präparativen Anorganischen Chemie. 3., umgearb. Auflage. Band I. Enke, Stuttgart. p. 1208. ISBN 3-432-02328-6
- ^ a b Lester R. Morss, Norman M. Edelstein, J. Fuger (ed.) (2010). The Chemistry of the Actinide and Transactinide Elements (Set Vol. 1–6).. Springer, Dordrecht. p. 522, 1795. ISBN 978-94-007-0211-0