堀柳女
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堀 柳女 (ほり りゅうじょ、1897年8月25日 - 1984年12月9日) は、日本の衣装人形作家。現在の東京都港区で、旧佐倉藩士の柿内家に生まれる[1]。本名は山田松枝。自然を取り入れた「柳女人形」で知られる人間国宝。日本伝統工芸会鑑査・審査委員。全日本伝統工芸選抜作家展運営・選考委員[2][3]。はじめ日本画を手がけたが、後に人形創作に転じた。1934年に野口光彦や鹿児島寿蔵らと甲戌会を結成し、創作人形運動。1936年、帝展で鹿児島寿蔵、平田郷陽ら5人とともに初入選(「文殻」)。翌年、創作人形塾を開く。女性では初であった。1955年、衣裳人形で人間国宝に認定された。著書に「人形に心あり」「堀柳女人形」など。
略歴
[編集]- 1930年:竹久夢二らと人形制作グループ「どんたく社」を結成・ 第1回人形展が銀座で開催された[4]
- 1933年:銀座三越で第一回個展
- 1934年:野口光彦、鹿児島寿蔵らと「甲戌会」を結成
- 1936年:第一回帝国美術院展に初入選(以後毎年入選)
- 1937年:第一回新文展で入選[5]
- 1949年:第五回日本美術展に出品・特選
- 1951年:日展審査員
- 1955年:重要無形文化財「衣装人形」保持者に認定
- 1959年:日本伝統工芸展出品
- 1966年:日本工芸会理事
- 1967年:紫綬褒章
- 1973年:勲四等瑞宝章
主な作品
[編集]- 「袖」
- 「幌馬車」
- 「文殻」
- 「宇治の川舟」
- 「鳥追舟」
- 「怒る濤和む波」
- 「後宮」
- 「静思」
- 「彩雲」
- 「木花開耶姫」
- 「瀞」
- 「古鏡」
- 「鉦鼓」
- 「黄泉比良坂」
- 「太陽に遊ぶ」
- 「竹取物語」
- 「縁日」
- 「うつらうつら」
脚注
[編集]- ^ “堀柳女 :: 東文研アーカイブデータベース”. www.tobunken.go.jp. 2021年2月26日閲覧。
- ^ 20世紀日本人名事典,367日誕生日大事典. “堀 柳女とは”. コトバンク. 2021年2月26日閲覧。
- ^ 日本人名大辞典+Plus,日本大百科全書(ニッポニカ), デジタル版. “堀柳女とは”. コトバンク. 2021年2月26日閲覧。
- ^ “堀柳女 | 古美術ますけん”. masuken.jp. 2021年3月19日閲覧。
- ^ 厳選第四部(工芸)入選『東京朝日新聞』(昭和12年10月11日)『昭和ニュース事典第7巻 昭和14年-昭和16年』本編p665 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年