コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

大宮ソニックシティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
埼玉県物産観光館から転送)
大宮ソニックシティ
OMIYA SONIC CITY


地図
大宮ソニックシティの位置(埼玉県内)
大宮ソニックシティ
大宮ソニックシティ
施設情報
所在地 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5
座標 北緯35度54分19.9秒 東経139度37分10.5秒 / 北緯35.905528度 東経139.619583度 / 35.905528; 139.619583座標: 北緯35度54分19.9秒 東経139度37分10.5秒 / 北緯35.905528度 東経139.619583度 / 35.905528; 139.619583
状態 完成
着工 1986年昭和61年)1月[1]
竣工 1988年(昭和63年)3月[1]
開業 1988年(昭和63年)4月
用途 事務所店舗ホテルホール
地上高
高さ 136.85m
最上階 31階[1]
各種諸元
階数 地上31階・地下4階、塔屋1階[1]
敷地面積 17,484 [1]
建築面積 12,110 [1]
延床面積 131,256 [1]
※ソニックシティビル89,763m2
構造形式 地下 鉄筋コンクリート造 地上 鉄骨造 ホテル棟一部鉄骨鉄筋コンクリート造[1]
エレベーター数 16基(東芝製6基、日立・三菱製4基、オーチス製2基)
駐車台数 150台
関連企業
設計 日建設計[1]
施工 フジタ工業[1]
デベロッパー 埼玉県日本生命保険[1]
管理運営 大宮ソニックシティ
公益財団法人埼玉県産業文化センター
テンプレートを表示
大宮ソニックシティ株式会社
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
330-0854
さいたま市大宮区桜木町1-7-5
ソニックシティビル12階
法人番号 7030001001566 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役 柿山 誠樹
資本金 2000万円
純利益 803万2,000円
(2024年3月期)[2]
総資産 8億160万4,000円
(2024年3月期)[2]
決算期 3月末日
テンプレートを表示

大宮ソニックシティ(おおみやソニックシティ)は、埼玉県さいたま市大宮区桜木町一丁目にある再開発地区、及び同名の企業(大宮ソニックシティ株式会社)。通称「ソニックシティ」。第30回BCS賞受賞[1]

概要

[編集]

1984年(昭和59年)11月、埼玉県が大宮駅西口の埼玉県大宮商工会館[注釈 1]跡に、建設を計画していた産業文化センター(仮称)のコンペティションの結果、日本生命保険フジタ工業共同企業体が主体となって同センターを建設・運営することが決定[3]1986年(昭和61年)1月に着工し、1988年(昭和63年)3月に竣工した[1]

施設はソニックシティビル(31階建て)、ホール棟(4階建て)、ホテル棟(13階建て)の3棟からなり[3]、所有、管理運営の主体は埼玉県(公益財団法人埼玉県産業文化センター)と日本生命(大宮ソニックシティ)[4]。ホール、事務所、店舗、ホテルなどが入る。

なお、「SONIC」の名称はそれぞれ「埼玉県」(Saitama)・「大宮市」(Omiya)・「日本生命」(Nihon-seimei)・「産業」もしくは「国際」(Industry/International)・「文化」もしくは「コンベンション」(Culture/Convention)の頭文字を意味している。

毎年2月の第2日曜日、8月の第1日曜日、1月1日は法定点検のため、全館休館日となる。

2021年7月から2023年2月までの期間、ホール棟の改修工事を行っていたため、大ホール・小ホール・国際会議室などはその間使用不可となっていた[5]

沿革

[編集]

(出典:[6]

  • 1983年(昭和58年)5月:「産業文化センター建設構想」が決定。
  • 1985年(昭和60年)5月:建設事業に関する基本協定が締結される。
  • 1986年(昭和61年)
    • 1月21日:起工式が開催される。
    • 9月:「ソニックシティ(SONIC CITY)」の愛称が決定。
  • 1987年(昭和62年)
    • 5月1日:財団法人 埼玉県産業文化センターが設立される[7]
    • 10月:大宮ソニックシティ株式会社が設立される。
    • 12月:竣工。
  • 1988年(昭和63年)4月8日:落成式が開催。開館[8]
  • 2013年(平成25年)4月1日:財団法人 埼玉県産業文化センターが公益財団法人に移行[7]

ソニックシティビル

[編集]

竣工当時、県および大宮市で最も高いオフィスビルで、初めて30階を超えた高さ100m以上の高層建築物であったことから話題をさらった。その後、エルザタワー55(高さ185.8m・地上55階)が竣工し、県下No.1の座は譲っている。

主なテナント

[編集]
低層部
中層部
  • 天空のジパング(シダックス運営のカフェテリア 14階)
  • FPG 大宮支店(15階)
  • 東芝エレベータ 北関東支社(15階)
  • 埼玉相続サポートセンター(ベンチャーサポート相続税理士法人)(16階)
  • 司法書士法人山田合同事務所 さいたま事務所(17階)
  • スルガ銀行 大宮出張所(17階)
  • クシブチ国際特許事務所 さいたま本部(18階)
  • ネクセリア東日本 関東西支店(18階)
  • パソナ さいたま(19階)
  • MDI 大宮賃貸センター(20階)
  • 武田薬品工業 さいたま営業所(21階)
  • ツヴァイ さいたま(21階)
  • マイナビ 埼玉支社(22階)
高層部

など。

撤退したテナント
  • Switch! Station 大宮SONIC - ビル開業当初から2009年(平成21年)まで、30 - 31階で東京電力東電ピーアールが運営)による入館料無料のPR施設「TEPCO SONIC(テプコ・ソニック)」が営業していた。
子供向けのミニゲームや発電関連の資料の展示など電力館の姉妹館的な展示施設群と、IHクッキングヒーターを使用したクッキングスタジオなどで構成されていた。窓際のフリースペースにはコイン式望遠鏡が置かれており、展望目的のみで利用することもできた。
TEPCO SONIC閉館後、科学館的な部分を廃して31階部分にオール電化住居のモックアップを複数展示したショールーム「Switch! Station 大宮SONIC」に転換する形で再オープンした。
しかし、2011年(平成23年)3月11日東北地方太平洋沖地震東日本大震災)後は臨時休館になった。その後の東京電力福島第一原子力発電所事故による東京電力の事業整理によって、同社のPR館と東電ピーアールごと会社清算されることになったため、再開されることなく2011年(平成23年)5月30日付けで閉館となった。なお跡地の30階部分は、2011年5月に人間ドック・一般内科を扱う「大宮シティクリニック」が14階から移転。31階の「ペイサージュ」は、Switch! Station閉館後も継続営業されていたが、2011年11月末で閉店となった。

エレベーター

[編集]

エレベーターは、低層用(地下1階 - 14階)と駐車場用(地下3階 - 2階)が東芝製、中層用(2階・14階 - 23階)が日立製、高層用(2階・14階・23階 - 31階)が三菱製であるが、14階食堂と23階に乗り継ぎ階がある。一方13階は機械室があるため通過する。2011年度から2012年度にかけてリニューアル完了したことにより、エレベーターのアナウンス・チャイムは、駐車場用を除き3バンクとも全て高層用に統一するようになった。

  • 低層用(No.1 - 4号機、東芝製)
地下1階 - 14階(13階通過)
  • 中層用(No.5 - 8号機、日立製)
2階・14階 - 23階
  • 高層用(No.9 - 12号機、三菱製)
2階・14階・23階 - 31階
地下4階・中地下4階・地下3階 - 31階(13階には中間階機械室がある)
  • 駐車場用(No.15・16号機、東芝製で東芝のアナウンスが流れる)
地下3階 - 2階

パレスホテル大宮

[編集]
パレスホテル大宮
ホテル概要
正式名称 パレスホテル大宮
ホテルチェーン パレスホテルチェーン
運営 パレスエンタープライズ
所有者 日本生命保険
階数 地下3階 - 地上13階
部屋数 204室
開業 1988年4月14日
最寄駅 JR大宮駅
最寄IC 首都高速埼玉新都心線新都心西出入口
所在地 〒330-0854
埼玉県さいたま市大宮区桜木町一丁目7番地5
公式サイト 公式サイト
テンプレートを表示

パレスホテルは進出に際して、1987年(昭和62年)3月、運営会社のパレスホテル大宮(現:パレスエンタープライズ)を設立[3]。日本生命が区分所有するソニックシティビルとホテル棟を賃借して翌年4月14日開業した[10]

部屋数は204室で、6つのレストラン・バー、大小19の宴会場がある。6階のフィットネスクラブは[11]、パレスホテルとセントラルスポーツが合弁で設立したパレスセントラルスポーツが運営にあたっている[4]

ソニックシティホール

[編集]
  • 正式名称:埼玉県産業文化センター[12]
  • 所在地:さいたま市大宮区桜木町一丁目七番地二[12]
  • 設置者:埼玉県
  • 指定管理者:埼玉県産業文化センター

施設

[編集]

(出典:[13]

  • 大ホール:客席数:2,505席うち車椅子10席(2層)
  • 小ホール:客席数:496席うち車椅子4席
  • 国際会議室
  • リハーサル室
  • 練習室(3室)

鐘塚公園

[編集]

屋外に公開空地として鐘塚公園(管理はさいたま市)があり、イベント会場として使われることもある。また、ソニックシティビルの地上階から地下1階まで花壇を兼ね備えた大階段があり、こちらもイベント会場として使われることもある。平成元年度手づくり郷土賞(歴史をいかした街並み)受賞

関連項目

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 1961年に完成。ホールも有する地上7階建てのビルで、埼玉会館を補完するコンサートホールの役割を果たした施設だったが、ソニックシティ建設のため1985年に築24年で解体された。また、会館の西側に所在した桜木小学校も現在の場所に移転している。しかし、厳密にはソニックシティビル・ホールが立地している場所は桜木小学校の跡地であり、会館の跡地は鐘塚公園に整備された。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m ソニックシティ”. 日本建設業連合会. 2021年3月25日閲覧。
  2. ^ a b 大宮ソニックシティ株式会社 第37期決算公告
  3. ^ a b c 株式会社パレスホテル50年のあゆみ 2013, p. 37.
  4. ^ a b 株式会社パレスホテル50年のあゆみ 2013, p. 38.
  5. ^ ホール棟大規模改修に伴う休館のご案内 - 大宮ソニックシティ・2020年5月3日
  6. ^ 『令和2年度 事業報告』”. 公益財団法人 埼玉県産業文化センター. p. 1. 2024年7月18日閲覧。
  7. ^ a b 当財団について”. 大宮ソニックシティ. 2024年7月18日閲覧。
  8. ^ 埼玉県産業文化センター : 全国劇場・音楽堂等総合情報サイト”. 公益社団法人全国公立文化施設協会. 2024年7月18日閲覧。
  9. ^ さいたま市大宮ソニック市民ホール条例”. www1.g-reiki.net. 2020年7月2日閲覧。
  10. ^ 株式会社パレスホテル50年のあゆみ 2013, p. 38 - 39.
  11. ^ 株式会社パレスホテル50年のあゆみ 2013, p. 39.
  12. ^ a b 埼玉県産業文化センター条例”. 埼玉県 (2019年3月19日). 2023年12月13日閲覧。
  13. ^ フロアガイド”. 大宮ソニックシティ. 2024年7月18日閲覧。

参考文献

[編集]
  • パレスホテル編『株式会社パレスホテル50年のあゆみ』パレスホテル、2013年4月。 

外部リンク

[編集]