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城繁幸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

城 繁幸(じょう しげゆき、1973年 - )は、山口県出身の作家人事コンサルタント[1]。株式会社ジョーズ・ラボ(Joe's Labo)代表取締役[2]。ワカモノ・マニフェスト策定委員会のメンバー。

人物

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山口県立徳山高等学校東京大学法学部を卒業後、1997年富士通に入社。富士通では人事部に勤務し、成果主義を導入した新人事制度導入直後から運営に携わった。2004年に退社し、富士通が行った成果主義の問題点や日本型成果主義の矛盾点を自著で主張している。

主張

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  • 竹中平蔵が提唱する労働ビッグバンの信奉者で、労働ビッグバンが若者を救うと主張している[3]
  • 「世代間格差」の視点から、主に雇用労働における格差是正を主張している。新卒一括採用終身雇用年功序列反対の立場を表明。雇用の流動化、職務給化による「同一労働同一賃金」の実現を主張している[4]
  • 「よりよい処遇を求めて多くの労働者がばんばん流動化し始めるまで、日本がデフレ脱却することはないだろう。」[5] と主張している。
  • 企業が内部留保を溜め込むことに肯定的で、内部留保を用いて労働者の雇用を守ることに反対している。内部留保への批判に対してはしんぶん赤旗が貧乏人をけしかけていると主張している[6]

著作

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  • 『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』(光文社〈ペーパーバックス〉、2004年)
  • 『日本型「成果主義」の可能性』(東洋経済新報社、2005年)
  • 『若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来』(光文社〈光文社新書〉、2006年)
  • 『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代』(筑摩書房〈ちくま新書〉、2008年)
  • 『たった1%の賃下げが99%を幸せにする』(東洋経済新報社、2009年)
  • 『7割は課長にさえなれません』(PHP研究所、2010年)
  • 『若者を殺すのは誰か?』(扶桑社〈扶桑社新書〉、2012年)
  • 『サラリーマン・キャリアナビ』★出世と喧嘩の正しい作法](楽天kobo、2010年12月Vol.001~2012年8月Vol.042)
  • 『それゆけ!連合ユニオンズ』[上][中]][下]][Kindle版](株式会社スペースシップ〈ビジスパ〉、2013年)

共著

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  • 小黒一正、高橋亮平)『世代間格差ってなんだ 若者はなぜ損をするのか?』(PHP研究所、2010年)

討論番組

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脚注

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  1. ^ 城 繁幸 出た人 ジレンマ+”. 2013年1月9日閲覧。
  2. ^ 但し組織実体が存在しないなど経営実態は明確でない
  3. ^ 城繁幸著 『世代間格差ってなんだ』 (1章)労働ビッグバンが若者を救う
  4. ^ 新卒の保守化が物語る労働市場の溶解 日本の終身雇用・年功序列が終わる日――人事コンサルタント 城繁幸インタビュー”. ダイヤモンド・オンライン. 2013年1月9日閲覧。
  5. ^ “本丸”としての労働市場改革 ガジェット通信 2013年3月21日
  6. ^ 森永卓郎先輩、そろそろ「貧困ビジネス」はやめましょうJ-CAST 会社ウォッチ 2009年2月12日)

関連項目

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外部リンク

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